第3話


   古今東西の、文学のうちの傑作の百選、とそういう投票みたいなのがたまに文芸評論家とかのうちであって、ボクが見たときはセルバンテスの「ドンキホーテ」が一位だった。日本の文学では「源氏」と、康成の「山の音」が入選していた。


 今、検索して調べると、ノルウェーブッククラブという何かの団体が2002年から57人の作家に委託して選んでいる100冊の本というのがあって、100冊のリストも載っていた。


 全く未知の書籍のタイトルもあって、「YONDA!」と言えるのも少ない。こういうエッセイを書くのも烏滸がましい気もするw


 ただ、自分が名作と思う?「すばらしき新世界」とか、「人形の家」、「審判」、「狂人日記」そういうのも選ばれていて、全く無知な門外漢、縁なき衆生というわけではない感じです。


 文学とか、古典の名作とかをある程度読んでいるのは、どちらかというと義務感とか強迫観念で、翻訳の晦渋な文を読むのは苦痛ですらあります。


 が、評判になっている本はやはりどこだかに取り柄があって、少なくともぼーっとしているよりは有意義な時間になっています。なにか作文書きに臨んだ折に、やっぱり過去の読書体験が生きてくるということは、現実に身にしみて感じていて?人に聞いた話はあんまりボクの場合役に立たなくて?読んだことだけがリアリティのある体験になっている。妙で不可解なねじれ現象というのカナ?


 愚痴はともかく、ボクの”文学”というものの定義は、「人間を人間たらしめる崇高な真実が描かれている言語藝術」とまあ、今作った文ですが、そう考えている感じです。


 形式的に小説でもバリエーションがあり、パロディとか風刺が眼目のものもある。ジブリのアニメとかは、まあ広義の文芸作品かもしれない。


<続く>

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