第三話 ゆったり甘々な時間 お部屋編



○北海道ニセコ町、高級温泉旅館・温泉&サウナ付き特別室(夕)

    早乙女梨花と聞き手が部屋に案内された後。

    本来はスタッフの部屋紹介があるが、

    梨花のテンションが上がっていくのを表現するため、なかった設定。

    梨花が聞き手の前を歩いているため、①スタート。

   (SE:扉が閉まる音)


①「よし。さっそくルームツアーしていこう!」


   (SE:数歩歩く足音・二人分)


①「じゃあ、開けるよ? 開けるからねぇ‼

  いざ、ゆかん!」


   (SE:扉を開く音)


①「うぉー。ひっろ!

  てか、ソファーでっか!」


   (SE:梨花が小走りに部屋を歩く足音)

    聞き手の右斜め側に向かって梨花が移動するため、①から⑯。


⑯「うぉ⁉ マッサージチェアあるんだけど⁈

  あ、スーツケースも運んでくれてるぅ〜」


   (SE:聞き手が真っ直ぐ数歩歩く足音)

    聞き手が移動して梨花の位置が変わるため、⑯から⑮。

    聞き手:こっちにもキッチンとベッドあるよ。


⑮「え、ほんと? キッチンとベッドどんな感じ〜?」


    梨花が聞き手に近付くため、⑮から⑦。


⑦「うぉ⁈ なにこのキッチン⁇

  お水もあるけど、これって……グラスとお酒⁇

  え、これって全部無料なの⁇」


    聞き手:オールインクルーシブだから飲み放題だよ。

    梨花が聞き手を通り過ぎてお酒を見るため、⑦から③。


③「いやぁ〜マジか。マジですかー。

  すっご。オールインクルーシブさまさまじゃん!」


   (バックSE:梨花がベッドルームに向かう足音)※開始

    梨花が移動するため、③から②。


②「さて、ベッドの方はどうかな〜」


   (バックSE:梨花がベッドルームに向かう足音)※終了


②「うわぁー。ベッドでっか。

  なにこれ? キングサイズ?

  いやいやいや。凄すぎるって‼」


    聞き手:……まだやばいのあるよ?


②「これ以上やばいのって何⁇

  え、てか、一体どんな部屋予約したわけ⁇」


    聞き手:あっちかな。

   (SE:聞き手が歩く足音)

    聞き手が後ろを向き、梨花が右斜め後方に来るため、⑥。


⑥「あ、ちょっと待ってよぉ〜」


   (SE:梨花が付いてくる足音)

    梨花が聞き手の右隣に並ぶため、⑥から⑦。

   (バックSE:二人が歩く足音)※開始


⑦「もう十分、すごい部屋なのに何が……ふぇ⁈」


   (バックSE:二人が歩く足音)※終了

   (SE:梨花が駆け出す足音)

   (SE:梨花が引き戸を開ける音)

   (バックSE:露天風呂の水音)※開始

    梨花が前にいる位置関係のため、⑦から①。


①「ウソでしょ⁇ 露天風呂二つもあるじゃん。

  いやいやいやいや、えぇ⁇」


   (SE:梨花がスリッパを履く音)

   (SE:梨花が露天風呂に近寄る足音)

   (SE:聞き手も距離感保ちつつ、梨花についていく足音)


①「こっちは……」


   (SE:梨花が露天風呂に手を入れる水音)


①「温泉?」


   (SE:梨花が露天風呂から手を抜く水音)


①「てか成分表がっつり書かれてるから温泉でしょ、これ⁉

  そんでこっちは……」


   (SE:梨花が露天風呂に手を入れる水音)


①「――つめた⁈」


   (SE:梨花が露天風呂から手を抜く水音)


①「え? まさかの水風呂っすか⁇」


    聞き手:水風呂があるってことは〜?


①「そうだよね。水風呂があるってことは……まさか⁉」


   (SE:梨花が数歩歩く足音)

    聞き手の左側に移動するため、①から②。


②「うわぁ、サウナあるじゃん‼

  それもなんちゃってサウナじゃなくない⁇」


    聞き手:フィンランド式サウナでセルフロウリュOKだからね。


②「はい⁇ これフィンランド式サウナなの?

  てかセルフロウリュOKってマ⁇

  やばいって。ヤバすぎるって‼

  なにこの部屋。凄すぎるんだけど⁇」


   (SE:聞き手が梨花に近寄る足音)

    聞き手が移動するため、②から①。

    聞き手:165平米あるからね。


①「ふぇ? 165平米⁉ ……え、165平米⁇」


    聞き手:2回言わんでも。


①「いやいやいや、無理があるって。

  流石に二度言っちゃうでしょ‼

  165平米だよ⁇ そんな部屋聞いたことないって‼」


    聞き手:まぁーね。この部屋が一番上のランクだし。


①「だよね! これ一番いい部屋だよね⁇

  え、まって。お金は? お金どうしたの? 高いよね⁇」


    聞き手:もうすぐ誕生日でしょ? だから奮発しちゃった。


①「待って待って。確かにもうすぐ誕生日だけど‼」


    聞き手:嬉しくなかった?


①「いやいやいやいや。

  嬉しいよ⁉ めっちゃくちゃ嬉しいけど‼

  そんな無理してまで……」


   (SE:聞き手が近付く足音)

   (SE:聞き手が梨花を抱き締める音)


①「ふぇ⁈ ……な、なんで急に抱き締めるの?」


    聞き手:大切な人の大切な日を祝いたいって思うのは変かな?


①「……ずるいよ。

  そんな言い方するなんて。

  何も言い返せなくなっちゃう。

  ……そうだよね。恋人なのに当日祝えないんだもんね。

  あたしのお仕事のせいで……」


   (SE:もし可能なら聞き手が軽くデコピンする音)


①「あ、痛! なんでデコピンするの⁇」


    聞き手:そんな風に思ってほしくないから。


①「うぅ……ごめん。変なこと言った」


    聞き手:それに梨花とゆっくりしたかったからさ。


①「ほんと、君はずるいなぁ〜。

  そんなかっこいいこと言われたら、ドキドキしちゃうよ。

  あたしも。君とゆっくりしたい!」


   (SE:梨花が聞き手をギュッと抱き締める音)

    梨花が聞き手の右耳に顔を寄せるため、①から⑦。

   (ここから小声で話すため、囁き声)※開始


⑦「この旅行中はずぅ〜〜〜と一緒にいようね♪」


   (SE:聞き手が梨花の抱擁に答える際の衣擦れ音)


⑦「……ねぇ。早速だけどさぁ」


   (SE:梨花が反対側に顔を持っていく際の衣擦れ音)

    梨花が顔の位置を変えるため、⑦から③。


③「いっしょに、お風呂入ろっか♪」


   (バックSE:露天風呂の水音)※フェードアウト

   (ここまで小声で話すため、囁き声)※終了



《続く》

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