最終章とおまけまで

 ちゃんと殺した、殺してたのは評価です。


 男の子がキッチリとサイコパス殺人鬼だったのは良いのです。かなりメンヘラよりですがちゃんとちゃんと気持ち悪かったです。


 ですが、殺すのそっち?


 やっぱり殺してなかった前半からのチビ、デブ、三十代はちゃんと殺してた無慈悲、からの後半始まる怒涛の雑殺害ラッシュ、名前も覚えられてないようなモブをザックザックと、それも流れ作業なのは作風というか、どこからか指摘を受けて無理矢理方針転換で殺したんだ思いました。


 それで最後の答え合わせが長い長い。二人最後の会話だけならいい感じかもしれませんが、男の子視線での独白がいらない。


 これまでの話をなぞるだけで新しい情報皆無でページ数稼いでるとしか思えない、前の四章以上のページ使う価値は絶対なかったです。


 おまけとしているついている紙の短編未満も同じく、内容としては本来の最後の最後といった感じですが不要です。だからカットされて特別おまけなんでしょう。


 ほんでここまでさんざイチャコラ見せつけておいて互いの恋愛感情がまさかあったなんてーは酷い茶番です。他人の感情に疎いとかはヒロインのアイデンティティですが、にしてもそれをオチに持ってくるのは何やってんだろ感が強いです。


 あとは、やっぱり汚いものは絶対に書かないのは最後まで一貫してました。男の子死んでるっぽいのにその死体も見せない、描写しない、普通ならこういうあやふやなのは一枚裏があるものですがこの作品んはそんなのない。ただ描写不足、スカスカ感で空気感出すのは変わらずです。


 まとめると、多少予想外はあったもののちゃんと殺してちゃんとサイコパスだった。だけど肝心なことが抜けてる割に無駄なものが多すぎてうざい、ですね。


 なんでまぁ、最後が一番書くことなかったです。

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