第8話 召喚しました
と、言う訳で……。
召喚をしました。三人を……。やって……しまった、かな…?
ヤマト、アカギ、リリア……を呼んだのは良いけど…。うん、やっぱり、ヤバかった……。
だって……、今…私の、目の前に広がってる……光景が……。
「ズルいズルいズルいズルい……!?」
「ひどいひどいひどいひどい!?」
市松人形とシンプルな黒色のドレスを着た金髪碧眼美少女が、レンとアスラの事をポコポコ叩きながら攻めていた。レンとアスラは、叩かれながら謝っている。
最後の一人は……、うつ伏せに倒れて……ピクピクとしている、プリン頭の男が居た。そして、男の周りには……、ポコポコと泡を立てた紫色のナニカが……音?奇声?を上げて、口や辺りに零れ落ちていた……。
黒色のドレスを着た少女が、スッと何処からともなく取り出したナニカを見た、レンとアスラは慌てだしたが……、市松人形が髪で二人が動かない様に身体に巻き付けていた。
そして……、ベチャッと顔に叩き付けられ、二人はゴフッとうめき声を上げて……、気絶して…ピクピクと痙攣して動かなくなった……。
レン……、アスラ……。……どんまい!
後、ずーーと放置しててゴメンね!ヤマト!
きっと……ヤマトが、アカギとリリアを抑えてくれてたんだね…!?
お陰でレンとアスラの二人は……軽症、だよ!良かったね!二人共!
さて、改めて紹介しておこうか?何だかんだ……スルーしてたし…アスラとか……。
まずは、私!皆城 梓。前世が地球にある日突然、ダンジョンとか魔法な世界になってそこそこ生きていた人間。今世も人間で女。
今は何ー故か、異世界転移に合って、これから異世界に行く事になった高校二年生。
リリアに憑いてた問題児達とその世界の神様達に……、ちょーっと可愛らしいお呪いをプレゼントする、ごく普ー通の女の子だよ!
次は、此処に最初から一緒に付いて来てくれた、レン!
レンは、元々やらかした異世界の神様だったけど……。あのダ女神や他の神様が過剰な魔力を消費の為に、異世界召喚してその時に…ついでに魔力を押し付けてたんだって……。迷惑だよね?
で、レンと複数の神様が止める為に戦ったんだけど……、レン達……負けちゃったんだって……。まぁ、それから地球の神様達や他の被害に合った異世界の神様達に、ダ女神たちが……色々きゅッてされて、レンは力を大分失った状態でガチャに……。
今のレンは、神格が有る精霊だよ!後、私の守護神の一人。
で……、呼んだ時疲れてて……チャラいことしか…な、アスラは前世で最後に契約した従魔で、勿論!ガチャで来てくれた!魔人だよ!何でも食べちゃうよ!
今、紹介する事は特に……無いよ!何か…言うなら、残念系?
そして、今さっき…呼んだ…、
一人目!呼んだ時から…ピクピクうつ伏せで倒れてた……男…。
鬼人のヤマト!この子もガチャだよ~!ヤマトは、結構最初の頃に来てくれた。
苦労性担当なはず!頑張れヤマト!君の犠牲は忘れないよ!!
二人目は……。呼んでから「ズルい」しか言ってない……、市松人形の付喪神アカギ!!
この子は大人しい方なんだけど……、置いてかれるのが嫌いなんだよね〜……。
何かを作るのに興味があって、裁縫や料理から錬金術まで幅が広いよ?
あっ!この子もガチャだよ〜!
そして、お待ちかね?の三人目……。
名前は出さなかったけど、此処に来てから……何度も言っていた…、アノ子……こと、リリア!!
元は被害にあった異世界の出身で、下位の神様だったらしい……。けど、リリアに憑いてた問題児共とかに搾取されて、使い潰されたらしくて……、ボロボロの消滅しかけな魂だったんだよね〜……。イヤ、行き成りそんな状態でガチャから出て来て……あの時は、驚いたな〜……。
まぁ、そんな状態だったから……ね?取り敢えずゴーレムの中に入れてそれ以上、消滅しない様にしたから。良く分からない状態何だよね……。種族は何?って。………分かんない!!神様達に聞いても、分かんなかったし……。一応、魔族って事になった…よ?
さて……、リリアの話しして、よくアレとか言ってたの、気になってるでしょ……?
アレは……ね?料理……だよ?何と無く分かってたかもしれないけど……。
リリアの料理は、食べたらポックリ行けちゃう……、激まずで、色とかもヤバい謎の物体X(デカ盛り)になっちゃうんだ……。
ストレスがイライラが溜まって爆発、暴走するとね?一段と凄くなるんだ………。色々な金属も溶かしちゃう、危険物!!神様達も認めた……ね?凄いでしょ?
この中での料理の美味さはね?
ヤマトが一番で、次にレンとアスラそれから私、その次がアカギで、最後が勿論リリアだよ!
ただね……、リリアがな〜ぜっか錬金術で作るご飯は……、凄ーーく美味しいの……。意味わかんないよね………?
イヤ……、今は紹介こんなもんで良いか…な?
まぁ……、このメンバーで異世界にこれから……行くって事で…!!
あーー、でも……、どうせなら!?従魔の子達、全員でも良かったじゃん!?私、従魔の数は少ない方だよ!?いっぱいなのは、ゴーレムとオートマタとかだもん!?
「ーーー此処に居るメンバーだけでも、戦闘狂でヤバいんだから、諦めろ……。それから、誰に向けての紹介をしてるんだ……」
どうやら、途中から梓は声に出してたみたいで、いつの間にか復活していたレンに、呆れられながら言われた。アスラも復活していて他の二人と、うん、うん。と頷く。が、レンとアスラの顔色は良くない。
「…え〜、ダメ?」
「イヤ〜、無理でしょ!!」
「「スパッと諦めて!!」」
アカギは髪をウネウネさせて梓に近づき、リリアはポコポコ音を立ててる料理を取り出し様子を伺っている。
「はい!?ゴメンナサイ……!?私、か弱い人間だから……、リリアのソレはちょっと……無理…かな〜」
引きつった顔で梓はリリアから距離を置くが、ググっとリリアが近づいて梓の顔に料理()を近づけて来る。
「……ダメ…、ずーーと酷い事言ってた……」
梓達の様子をずっと見ていたのでリリアは不機嫌だった。でも、リリア自身も料理の腕は…ちゃんと分かっているので、文句は言えないが…やっぱりちょっと意地悪はしておきたかった。
「あ~、うん。取り敢えず……リリア久しぶり…。本当に料理()はしまっとこ?」
「…ん…。久しぶり、梓。……二人共、分かるけど…私の料理の扱い酷い……。だから、しまわないよ?」
不機嫌だったリリアが段々落ち込んで行くのを梓が、慰めながら落ち着かせている。
そんな二人の横で、他の三人(ヤマト除く)は挨拶をしてのんびりと話をしていた。
アカギはレンの肩に乗って、ポコポコ叩いているが……。
「ハァーー、取り敢えず……アカギ、梓を助けてやれ……」
「?あっ!?」
三人が見たのは、後もう少しで梓がリリアの料理を食べる寸前だった。
「ストーーップなのー!!リリア!?」
そう言いながら、髪の毛でリリアを拘束して梓の側から三人の所に来させる。
「は、放してよ!?アカギ!だ、大丈夫…多分……。梓用にちゃんと食べれるまでのに…多分……、なってるはず……だから!?」
途中に多分を入れながらリリアが、料理を差し出して来る。
リリアの気持ちも分かるアカギが、リリアに提案してみる。
「リリアのその料理が本当に平気か、ヤマトに食べて貰えば?」
アカギが復活したレンとアスラじゃなく、召喚した時からピクピク痙攣して動かなかったヤマトを指名した。
ヤマトに食べて貰うと、アカギの言葉を聞き皆がバッとヤマトの方を見たら……。まだ、痙攣して動けない顔色も悪いヤマトが居た。
アカギはとても良い提案をしたと輝く様な笑顔を皆に向けているが、これにはリリアも引きつった顔をして「えぇーーー!!!」と声を上げた。他の三人も、顔色を悪くしてブルブル震えながら首を横に振る。
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