[3].想い出の丘

1.想い出の丘

次の目的地に行く前、ラズーパーリの、ホプラスとルーミの墓所に寄った。


一応、自分の墓でもあると考えると、妙な気分だった。遺体は「残らなかった」ので、自宅に置いていた、予備の騎士の制服が、代わりに棺に納められた、と聞いている。


場所は、二人が子供時代を過ごした、丘の上の教会の跡地だ。


教会には神と聖女コーデリアがいるが、ホプラスとルーミの墓は一般の墓地とは離れた、建物の中にあった。表に、棺から写したという、墓碑銘が、パネルにして飾ってある。


「神聖騎士ホプラス・ネレディウス。勇敢にして聡明な騎士の中の騎士。生まれ、育ち、そして救った、『紺碧の真珠』の地に眠る。かけがえのない、唯一の人の魂よ、聖女コーデリアの恩恵ともに安らかなれ。私達は、彼を忘れない。」と刻んであった。たぶん、考えたのはディニィだろう。気恥ずかしいが、気持ちが嬉しかった。


しかし、ルーミの墓碑銘は「勇者ルミナトゥス・セレニス。彼の意思により、生まれ育った土地に、総てを分かち合った、幼馴染みと共に眠る。」だけで、国王とは書かれておらず、在位年の記載もない。


伝わっている話はこうだ。


テスパンは、最初は遺体を断頭して、城壁に吊るそうとした。寄せ集めの部下の中に、少し目端のきく者がいて、人気のある王だったのは確かなのだから、遺体を粗末にしたら、後がやりにくいですよ、と進言した。テスパンは、それなら王都の死刑囚用の墓地に入れておけ、と、進言した部下に丸投げした。その部下は、火魔法使いだったルーミを、当時の流行りに乗っ取って火葬にしたが、死刑囚用の墓地に入れるのはためらい、遺灰はしばらく預かっていた。ある日、どこからともなく現れた男性が、遺灰を金で買い取りたい、と言った。部下は、遺灰を渡し、その金を持って、テスパンに見切りをつけて逃げた。


謎の男性は、遠路はるばるラズーパーリまで遺灰を運び、ホプラスの墓所を管理する聖職者に、埋葬を依頼し、そのまま姿を消した。墓碑銘は、彼が考えた、という話だ。


逃げた部下、謎の男性については、名前もわからない。連絡者からの話にもなかった。部下はテスパン失脚の今となっては、表舞台に出るわけにもいかないが、後に捕まった連中の中に、「直ぐに見切りをつけて、逃げた奴等は多かった。最初の話と違い、すぐ金にならない事がはっきりしたからだが、中には、王を殺すなんて聞いてない、という連中がいた。特に遺体の扱いでもめた。」


と証言した者がいた。


謎の男の話は、彼等の占拠していた宿の職員、墓地の管理者、火葬場の責任者から、証言が得られた。ラズーパーリに着くまでの宿場や、埋葬地の管理者達の話からすると、恐らく騎士の誰かだ、と考えられていた。


たぶん、アリョンシャではないかと思う。確認はしていないが。あと思い付くのはガディオスだが、彼は死亡している。


埋葬の話が出た頃、テスパンの基盤は、急に崩れた。最初は新秩序を打ち立てる、と言って、一部の無軌道な若者を中心に支持者を集めていたが、彼の言う新秩序とは、愛人の王女イスタサラビナ姫を暫定女王にして、それから彼女と結婚して(彼女は当時カオスト夫人で、今も離婚はしていない。)子供を作り、自分の系列に王位を移すことだった。今、カオストがクラリサッシャ姫で計画している事と似ていた。しかし、公爵であるカオストがやるのと、二代目伯爵がやるのとでは、当然、周囲の反応もちがう。カオストでさえ、それで支持者を減らしているのだ。


初代テスパン伯爵は、先々代(ディニィの祖父)の「最後の公式寵姫」だった、テスパン夫人の弟で、姉の「功績」により、貴族になった。結婚はしていたが、早くに妻に先立たれ、姉にも子供はなく、跡継ぎには、遠縁の兄妹を、幼いうちに引き取った。妹の方は、成人する前に病死したが、クーデターを起こしたテスパン伯は、その兄の方にあたる。義理の伯母にあたるテスパン夫人が、イスタサラビナ姫の子供の頃の教育係だった縁で、姫とは親しかった。一事、噂もあったが、姫は当時の騎士団の副団長の、ベクトアルの甥と婚約した。これは真面目な恋愛で、騎士だった彼が、式典で姫の護衛をした縁で、二人は祝福されて婚約した。


だが、結婚前に、彼は自殺してしまう。遺書がないため、理由は公には不明。俺も聞いてないが、どうやら、先代のテスパン伯は、少女愛好家で、まだ子供だった姫が、テスパン家と頻繁に交流があったころからの関係だったらしい。姫の結婚を阻止するため、それを教えたのではないか、と考えられていた。


そう言われてみれば、昔、水のエレメントを倒した後、王都でオペラを鑑賞した時、終演後のパーティ会場の庭で、イスタサラビナ姫が襲われかけた事件があった。先代テスパンは、その直前まで姫に庭園を案内していて、飲み物を取りに行った間に、姫に火の玉をぶつけて、逃げた男がいた。幸い、姫は服と髪が少し焦げた程度で無事だった。精神的なショックのほうが問題だった。


犯人は捕まらなかった。招待状がないと入れない公演で、警備もしっかりしていたのに、迷宮入りというのは変なので、当時は色々、無責任な噂が流れた。一緒にいたのはテスパンで、勢い余って火魔法を出してしまったのでは、と言うのがあった。しかし、そういう魔法の暴発は、大人には、まず無い。ごく小さな子供で、魔法力が極めて高い場合に、余程の恐怖を味わったケースとして、何例かあるだけだ。一応、飲み物を取りに来た所は、何人かに目撃されてもいる。


当時は、若いテスパンは、まだ少年だったが、魔法は火だった。義理の父と姫の間に嫉妬して、姫が一人になった時に、魔法をぶつけたのでは、という者もいた。


これらは噂で、推量から出たものに過ぎなかったが、今となっては、当たらずとも遠からずだ。


新テスパンが、いつからイスタサラビナ姫の第一の恋人になったかは不明だ。姫は、自殺事件以後、表だって、かなり素行が悪くなっていった。これは無理もない。初めは、みな、同情していた。ただ、イスタサラビナ姫は、姉二人とくらべ、何故か、周囲から敬意を払われない傾向があった。ディニィは神殿で神官に、バーガンディナ姫は亡き母親の家庭教師だった女性に、それぞれ責任ある立場としての教育を受けた。二人には、王女としての威厳が自然に身に付いた。しかし、末の姫は、一人だけ母親の顔を覚えていない不憫さから、教育方針は、のびのびとした、王女としてはかなら緩い物だった。


結局は、カオスト夫人に収まるが、遅い正式な結婚までに、色々、醜聞には事欠かなかった。その当時は、すでに、王室の「タブー」扱いになり、国民は戯れ唄や、落書きで諷刺していた。


カオストと結婚した時には、テスパン伯爵は代がわりしていた。独身の新伯爵は、この結婚に、何故か意義は唱えなかった。公爵家と正面から争っても、勝ち目がないと思ったのか。


テスパンのクーデターの真の動機は、イスタサラビナ姫とカオストの離婚を、ルーミが許可しなかったからだ、という説がある。しかし、夫婦が二人とも離婚を希望しているのであれば、国王でも口出しはできない。不仲でも、カオスト側が離婚を承知しなかっただろう。


他にも、テスパンに使えていた魔導師が死んだ時、遺贈により彼の土地と財産を総てもらう予定だったのに、ルーミの新法で、遺族の法定遺留分が増えたため、全部貰えなかった事を恨みに思っていたから、とも言われている。だが、テスパン伯爵は、姉の所領も継いだため、その遺産がなくても、困るわけではなかった。


一方では、ルーミとイスタサラビナ姫の再婚話が出た時に、ルーミが断り、理由の一つが姫の素行だったため、彼女がそれを恨みに思い、テスパンを焚き付けた、とも言われている。しかしルーミの口から、そういう発言が出た記録は公式にはない。すでにカオストとの話が上がっていたからではないかと思う。


動機はどうあれ、クーデターは一応成功した。だが、テスパンは早々に、意外なほどあっさり、カオストに追われる。クーデターには、計画性と手際の良さが見られたが、それから先は、無計画と手際の悪さの連続だった。


彼の死体は断頭の上に吊るされた。カオストは、はやった部下がやったこととし、最終的には、テスパンを、姉の埋葬されている、真新しい伯爵家の墓地に埋葬させた。イスタサラビナ姫はカオストの息子を産んでいたが、黒幕扱いで、田舎の城に幽閉されている。


国民の不満がルーミにあったわけではないので、テスパンを倒したカオストは、グラナドの継承には文句をつけても、認知したルーミに対する批判は、しなかった。だが、ルーミの遺体に関しては、王家の墓地には移さず、墓碑銘もそのままにした。


クラリサッシャ王女は、王家の墓地に埋葬したがったが、最初の妻であるディニィの墓は神殿(かつて最高位の神官の地位にあったため)にあり、二番目の妻で、王女の母であるバーガンディナ王妃は、すでに最初の夫と王家の墓に一緒に埋葬されていたので、移す先に困った。


結局、周囲と相談した結果、そのままラズーパーリに据え置く事にした。


墓碑銘こそあっさりしているが、墓のある建物は広く、記念の品々や肖像画、年表等が飾られ、参拝者はかなりいた。


グラナドは、俺を案内して一通り墓を巡った。一応は王子とはっきり名乗ったので、墓所の責任者である聖職者が、一般人が入れない奥に案内するため、鍵を取りに行っていた。


「子供の頃に何度か来たが、父様が埋葬されてからは初めてだ。ギルドの仕事でも、ここまで来たことはないな。」


グラナドは、墓を案内しながら、ミルファとハバンロに話していた。俺とは、さっきから、目を合わせない。


実は先程、グラナドが「いずれは王家の墓地に、父様は移す積もりだ。」と言った時、思わず「え!?」と言ってしまったからだ。


「構わないだろ。お前は、ここには埋まってないんだし…それに…」


グラナドは言いにくそうに、早口で、


「今のままじゃ、『不名誉な噂』を、公に認めたみたいだろ。カオスト公の目的も、そこだ。もし、父様の望みだとしてもだ。仮にも一国の王だったんだから。」


と言った。その時、ミルファがが、展示品に使われている宝石について、ハバンロと軽い議論を始めたので、グラナドはそっちに行ってしまい、俺は弁解のタイミングを無くした。


あえて余計な事は言わないほうが良いかもしれないが、俺は、ルーミは、最終的には、ディニィと眠りたかったのではないだろうか、と考えていた。彼女を神殿に埋葬したのは、神官の慣習か、グラナドの実父である、エスカーに配慮しての事だったか。なんと言っても、ルーミが死んだ時、俺は、ホプラスは、すでに想い出になって、長い時がたっていたのだから。


やがて鍵が来た。俺達は奥に入った。奥には、棺が二つあった。石造りのシンプルな物だが、彫刻は細かい。


しかし棺より、目立ったのは、壁面に飾られた、風景画だった。鮮やかな、四季折々の絵だだ。構図、色使い、筆致、一流の画家に描かせた物だろう。木製だが、精巧な彫刻の枠が、窓のように見える。


そのような立派なしつらえの絵の他、やや不釣り合いな、小さな絵が、三っつ、棺の脇に、ひっそりと飾ってあった。


二枚は、同じ構図の、ホプラスの肖像だ。手のひらサイズの細密な油絵と、二倍の大きさのパステル画だ。油絵は、真ん中に、サファイアだろうか、青い宝石がはめてあった。


「細密画の方は、遺灰を運んできた男の方が、一緒に持ってきたものです。王の形見とだけ、聞いています。真ん中に大きな傷があったので、地元の細工師が、今の形に修理しました。パステル画は、油絵を描いたダレール氏が、亡命前に寄り、『修復の時間はないから』と、同じ構図で描き残した物です。細工師が油絵を加工したのは、その後になります。」


聖職者が説明をした。ハバンロが、


「ダレール画伯の、小さい絵は、珍しいですな。」


と言った。


「最初は、色鉛筆とペンで、風刺画を描いていた、って言うわ。もともと細かいのが得意なんじゃないかしら。」


とミルファが続けた。彼女は、


「それじゃ、こっちの絵も、ダレールの?」


と、不思議そうに、三枚目を指した。


それは水彩画で、満開の紅垂れ桜が描かれていた。下手ではない。色は綺麗だ。だが、ダレールの物ではないことは明らかだった。


「この絵は、ルミナトゥス陛下の手による御作です。ここの壁の絵は、秋と冬の絵はダレールが、夏は地元ラズーパーリの画家パッソが、春はナンバスの画家クリッカが担当したのですが、クリッカは、ヘイヤントの紅垂れではなく、ナンバスの八重桜を描いてしまいました。だから、この紅垂れの絵は、後から、王がお描きになりました。故人の、一番好きな花だから、と。」


よく見ると、桜の下、縦線のような影が二本ある。人影、あくまでも影だが、これは、俺とルーミだ。今、はっきりとわかる。


なんだか、霧が出て、霞んでよく見えない。グラナドがハンカチを差し出してくれて、霧は自分の涙だと気がついた。


その夜は、その墓所の近くの宿に泊まった。急な事で貸しきりにはならなかったが、一番良い宿の、一番よいフロアを提供された。それぞれ個室だったため、グラナドと、その話をする機会はなかった。


俺は夜中にフロアを抜け、屋上の展望台に登った。二人連れが目立ち、一人で来ているのは俺だけだった。


墓所はかすかにライトアップされている。この時間は公開していないが、夜景にはなっている。


俺には、記憶しかないと思っていた。確かに、ホプラスと融合していた時と比べ、切なく渇望を味わう事はなくなった。だが、ホプラスには及ばないにしても、俺自身も、ルーミの事が好きだった。


融合している時は、宿主の肉体から物理的な制限を受ける。例えば、俺に好物があって、一日一回はそれを食べないと気がすまないくらい好きだとしても、宿主のホプラスがその味を嫌いであれば、融合中は、進んで食べたいとは思わなくなる。また、食べても美味しい、また食べたい、とまでは思わない。

しかし、俺が「食べ物の好き嫌いは克服しよう。」という主義だった場合は、ホプラスも影響されるようになる。もちろん、ただの好みではなく、アレルギー等、体質が受け付けない場合は、食べられないが。


セクシャリティにも、同様の事が言える。


普段の俺は、どんなに美形でも、男性に恋愛感情は持たない。だから、ルーミの事は好きだが、それは人としてであり、恋愛感情は、主にホプラスの肉体と精神から出たもので、本来の俺とは関係がない。そう思っていた。


たが、彼とは、数年間、「唯一の者」として、共に支えあって過ごした。そこには、ホプラスの魂だけでなく、俺の魂も、確かにあった。


《『俺』でも、『僕』でも、いいんだよ。今、目の前にいるお前、子供の頃から一緒で、再会してから側にいて、ずっと一緒に泣いて、笑って、一緒に、エパミノンダスを倒し、今、俺と一緒にいる。ここにいる、お前なんだよ。》


あの時の、ルーミの言葉を思い出す。仮に、融合しなくても、ルーミは、最後には、ホプラスを選んだだろう。だが、あの時、俺にも、ルーミの言葉は、向けられていた。


今、彼はいない。二年前まで、このワールドに存在し、勇者王として生き、ホプラスの魂と共に、俺から去ってしまった。


二年前、新式の分離術を試したら、成功した、と連絡者から聞いた。だが、俺にはわかる。理屈ではない。ルーミが、ホプラスを、連れていったのだ。


「ハンカチ、いるか?」


振り向く。グラナドがいた。ハンカチを出してくる。必要ないと言おうとして、自分の涙声に、要ることに気がついた。


「いい大人が、いちいち、泣くなよ。」


俺は、すまない、と言った。


「さっきは、悪かった。」


謝られる覚えはなかったが、グラナドは続けた。


「墓は、このままにしておくよ。カオストの思惑に乗るのはしゃくだが、たぶん、父様は望んでいた。ここが一番、安らげる場所なんだ。きっと。」


墓の件は、グラナドの望み通りにすればいいと思ったし、彼には、その権利がある。しかし、俺は、彼に、


「すまない。ありがとう。」


とだけ言った。


それから、お互い、黙った。一緒に墓所を眺めている事になるが、周囲を見渡しても、男二人なのは、俺達だけだった。微妙に気まずかったが、立ち去りがたかった。


「お前、楽器は出来るか?」


唐突に、グラナドが話題を降った。


「騎士団時代に、教養科目で、弦楽器を少し。ただ、数年弾いただけだったから、今はもう、無理かな。」


「そうか。弱ったな。」


どうしたのか聞いてみる。


アリョンシャから連絡があったが、次の目的地では、地方貴族が、ルーミの身内を名乗る潜称者の姉弟をもり立てている。こういう場合は騎士団が出るが、今の所、もり立てるだけで、たいした事はしていないから、優先度が低い。俺達は騎士団が来れば、王子の一行と名乗って、一緒に進む予定でいるが、カオストはそれを避けたいので、元テスパン派の残党狩りのほうを優先する、と言い出している。残党はいくつかあり、ほとんどただの盗賊だが、大抵は王都近郊で、暴力的な活動をしている。ある意味、王都にとっては、田舎の潜称者より、火急性があるので、優先するのはただしい。


先行して俺達が潜り込むのであれば、潜称者の近くまで行ってないと、「役に立った」事にはなるまい。しかし、当然、滅多やたらとは近づけない。


ただ、楽団か芸人は別だ。潜称者の姉のほうが、気鬱で塞ぎ混んでいて、彼女のために、何か芸を提供するなら、あっさり入れる。


ずいぶん呑気だ。騎士団が出るか出ないかという時だから、気鬱には、なって当然だ。しかし、そういう状況で、やることが芸人募集とは。余裕を誇示するつもりか。そもそもルーミの身内というだけでは、コーデラの王位は継げない。それを考えると、他にやることがあるだろうに。


「ハバンロはそういう方面はからきしだし、ミルファはハープは弾けるけど、旅芸人の弾くような軽い小型の奴じゃなくて、コンサートで使う、大型のやつだ。同じハープでも、演奏方法が違うらしい。声は綺麗なんだがな。」


「そういう君は?」


「魔法院でアイドラホルンをかなり。」


「いいじゃないか。」


「祭礼用のラッパで、音が一つしか出ない。曲を演奏するには、音符の数だけ、人と楽器がいる。」


何か意味があるのか、その楽器、と言いかけた時、背後から、


「それじゃ、手伝いましょうか。」


と声がした。


そこにいたのは、カッシーだった。


「ごめんなさい、聞こえちゃったの。」


彼女は、華やかに微笑んだ。



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