第63話 力ずくはダメだったんじゃないですか?

「とりあえずらぶらぶのちゅっちゅっの前にその興奮した感じやめてくれない?」


「え?」


「目がね。ヤバいのよ。目がねバキバキなのよ。怖いのよ。人間のしていい目じゃないんだよ。」


「血走ってる?」


「めちゃくちゃ」


「そりゃあそうでしょ!血走るでしょ!血走る血走る!だってキス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キス!キスのチャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!チャンス!なんだから!」


「チャンスじゃないから。やめて。子供の前でマジでやめて。」


「チャンスだぜ!キスのチャンスだぜ!」


「名台詞みたいに言わないで?」


「お嬢ちゃん!もうガチャガチャ言ってるけど!もうすぐ見れるからね。」


「は?」


「え、らぶらぶのちゅっちゅっみれる?やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~やった~」


「ちょっと待て。何適当なことを………」


ガシッ。


「へ?」


「私ね。1つ負けないことがあるの。それはね…………力なんだ。」


「へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?へ?」


地面にバタンと落とされる龍。


「りゅうたん、諦めようか?」


「おい!公然猥褻野郎!今度は無理矢理じゃねーか!」


「女子から男子だから大丈夫。」


「大丈夫じゃねーから!」

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