前のエピソード――第54話重いって言われて嬉しいってダメだったんじゃないですか？

「ともかく山口さんには謝ってくださいよ？」

「え～」

「え～じゃないです。」

「え～、なら何かご褒美欲しいな。」

「ご褒美？」

「謝る代わりにご褒美。」

「いや、意味分かりませんけど？謝るのは貴方の責任ですよね？なのになんでオレが謝るんですか？」

「だって私は謝る必要ないと思ってるのにりゅうたんが謝れ謝れっていうじゃん？だから。」

「いや、いや…………じゃあもうこの話はナシでいいですわ。」

「何？ご褒美あげるのそんなに嫌？」

「嫌とかじゃなくてあ～、頭おかしくなりそうなんでいいっすわ。次。次、です。あの、オレに対する会社の人のVIP対応やめてもらえなかったですかね？」

「イヤイヤイヤイヤ、VIPじゃん。」

「VIPじゃないです。普通の大学生です。」

「普通じゃないです。普通じゃないです。普通じゃないです。普通じゃないです。普通じゃないです。普通じゃないです。普通じゃないです。普通じゃないです。普通じゃないです。普通じゃないです。普通じゃないです。普通じゃないです。普通じゃないです。普通じゃないです。普通じゃないです。私を助けてくれた王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様王子様なんですぅ。」

「あと、何回も思ってましたけど言葉の連呼やめましょ？ナーバスになるんで。」

「マリッジブルー？」

「男なんすけど。オレ？」

「知ってるよ？」

「じゃあ意味分かんないです。」