第31話 ブレーキぶっ壊したほうがダメだったんじゃないですか?

「ブレーキないと車は車じゃない!」


「うわ!」


押し退けるように龍は正気を取り戻す。


「あ、あ、あ、アブねー!アブねー!マジであぶな!」


「チッ、理性壊すまであと一歩だったのに!」


「お前………理性壊してどうするつもりだったんだよ?」


「え、既成事実をつくる。つまり子供をつくる。つまりセック」


「詳しく言わなくていい。大体分かった。大体分かって最低だな。って分かったから。」


「最低じゃないよ。これも一種の手段!」


「人に胸を押し付けて正気を無くならせて既成事実をつくることの何処に最低じゃないポイントがあるのか?」


「既成事実は皆つくりたいよ。女の子は。」


「世の女性代表して、みたいに言うな。」


「代表して言うよ!運動会の選手宣誓くらい力強く言うよ!」


「言うな、言うならもっと叩かれろ。叩かれてしまえ。」


世の中の女性に失礼過ぎるだろ。


「チッ、けどおっぱい触れてラッキーでしょ?」


「触ったことくらいあるわ。童貞じゃねーぞ。」


「けど、過去思い出して。こんなおっぱいの子はいなかったでしょ?」


「知らね。覚えてない。」


「絶対覚えてる!だっておっぱい星人だもん!りゅうたん!」


「勝手に人のこと決めつけないでくれます?」


「だって幸せそうだったよ?ガチガチだったよ?ギンギンだったよ?もう後1ミリ理性が無くなればそのままおっぱいの世界に入ってたよ?」


「なんだ、その世界………」


「楽しそうでしょ?もっかい行ってみる?」


「いや、いらない。てかもう出ようぜ。」


「あ、お風呂出るの?なら先出るよ。お布団出すから。」


「俺が出すし。場所知らないだろ?」


「大体分かる!」


「分かるなよ………」


「あ、後寝るまで私一緒にいるからね?」


「帰れ。今すぐ帰れ。」


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