第16話 浮気したら死刑でダメだったんじゃないですか?

「でキラリさんは何歳なんですか?」


「27よ。」


「え~!?見えへん!見えへん!見えへん!見えへん!見えへん!22くらいかと思た!マジか!それで何処に勤めてはるん?」


「名前はめんどくさいから言わないけど銀行、金融系ね。」


「金融系、しかもさっき頼られてるとか言ってましたよね?つまり金持ちっすか?」


「まぁ、マンション1個買えるくらいの貯蓄はあるよ。」


「ちょっと!りゅー!聞いたか!ちょっとこっちこい!」


「痛い!痛い!」


耳を引っ張られる。


「美少女、お金持ち、スタイル抜群、それでいて愛してくれてる、こんだけ条件揃ってるんや。男なら結婚しーな?」


「アホ言うな!ヤバい女だから!アレはヤバいから。」


「何がヤバいねん?」


「いや、普通会ってすぐのヤツに付き合ってくださいはないし!」


「一目惚れや。」


「大学まで押し掛けてくるし。」


「愛や。」


「皆の前で宣言するとか言うし。」


「愛や。」


「ヤバい匂いがプンプンするんだよ!」


「めちゃくちゃいい匂いやで?シトラスかな?」


「物理的な匂いじゃない!ヤバいヤツの匂いがするんだよ!」


「仕方ないな~。じゃあ聞いたろ。」


「何を聞くつもり…………」


「キラリさん!」


「何ですか?」


「もしもっすよ?もしもりゅーが浮気したらどうしま」


「殺します。相手もりゅうたんも。で私も死にます。」


「あ。」


「バラバラにして箱に入れて海に流します。でりゅうたんの頭だけ持って私と共に飛び降りて死にます。相手も悪いしりゅうたんを押さえられなかった私も悪いしだから私は責任を持って首を持って一緒に死にます。」


ニコニコ笑顔でそう話すキラリ。


「……………うん。愛されてるやんか。」


「嘘つけ!ヤバい!と思っただろうが!」

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