第14話 伏線はってたらダメだったんですか?
「スクープ部?」
「そや!」
「なにそれ?新聞部とか写真部とかじゃダメなん?」
「アカン!アカン!マスコミ部がええねん!」
「何でマスコミ部がそんなにいいの?」
「アンタ私の夢知ってる?」
「お金ある芸能人と結婚して玉の輿、だろ?けどお前今彼氏いるやん?」
「いつまで続くか分からないじゃん?お金はあるけどね?」
「うわぁ………正直に世界を見てやがる…」
「良いことでしょ?」
「彼氏さんが可哀想だろ。」
「ま、今カレは今カレで私の夢はそれじゃんか?」
「だからなんだよ?」
「だからマスコミ部を立ち上げて有名人でも優良物件な有名人を探しだせるようにしたい訳よ!」
「理由がひでぇな……で?それを俺に言って何の用だよ?」
「りゅー、まだサークル入ってないでしょ?部も入ってないじゃん?」
「まぁ、入る気ないからな。」
「サークル立ち上げるには3人必要で今カレと私の2人じゃ立ち上げることが出来ないの?」
「で?」
「え?ここまで言えば分かるやろ?是非我がマスコミ部に入ってくださいって頼みやんか?」
「他をあたったのか?」
「他も滅茶苦茶あたったよ!けど皆サークル、部活に入ってて…………頼れるのがりゅーしかいなくて………」
「……………」
「お願い。りゅー。入って?」
「……………」
「お願い。りゅー。入って?」
「……………」
「お願い。りゅー。入って?」
「……………」
「お願い。りゅー。入って?」
「……………」
「お願い。りゅー。入って?」
「……………」
「お願い。りゅー。入っ」
「ナーバスになるわ!分かった!分かった!入る!入るから!」
「よっしゃ!持つべきものは幼なじみやね!」
「軽い脅迫だったけどな?」
「これこれ、これにサインして?名前書いて?」
「1つ言っとくぞ?俺は幽霊部員だからな?」
「それでOK!」
「あと1つ。俺は別に人のゴシップとか興味ないし深入りしないからな?」
「かと言って、もしかしたらりゅーがマスコミ部のスクープになるかもしれんで?」
「ならない。ならない。なるわけないだろ。そんなモノ………」
「りゅー。なったね!伏線回収や!」
「そんな伏線はってないから………」
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