第13話 彼女に知られちゃダメだったんですか?

「いや~来るらしいね!参っちゃうね!私達のラブラブシーン見られちゃうね!」


「瑠々…でした?」


「うん?」


「電話の相手、関西弁のバカみたいにテンション高くて明るいヤツでした?」


「うん。関西弁で凄く明るい女の人だったよ?」


「マジかよ………しかもよりにもよって…瑠々………かよ?マジかよ……ついてないとかそんなレベルじゃないぞ……これ………」


「何何?どしたの?何でそんな慌ててるの?」


「キラリさん。今すぐここから出て違う場所に行きましょう。」


「え?なんで?ていうかにキラリじゃなくてキラリンでしょ?今からしっかり定着させていかないと絶対キラリンって呼んでくれないんだから………で、今から来るんだよ?ラブラブシーンの見せつけるチャンスでしょ!これは!」


「いや………その………めんどくさいんで正直に言います。アイツにこの事を詳しく知られるとマズイんです。」


「何で?電話から聞いた声に悪さはなかったよ?」


「会えば分かりますけど分かりますけど、会って欲しくないんです。会わせたくないんです。」


「どうゆうこと?しっかり教えてくれないと分かんないよ?」


「あーもう!実はですね。アイツ、この大学のあるサークルに入ってまして、それが…」




「スクープ部。」



ガラガラっと扉を開け入ってきたのは身長は女子としては高い170cm台スタイルもよく、顔は童顔。首には誕生日プレゼントでもらったカメラの高いヤツ、確か10万超えだったかな?を下げ。


「瑠々………」


「逃げようとしたって無駄無駄。こんなに美味しそうなスクープ。このスクープ部部長の天道 瑠々、私が逃す訳ないやん?な?しかもそれはアンタが一番分かってるはずやで?な?マスコミ部幽霊部員のりゅーさんよ?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る