第7話 契りをかわしたらダメだったんですか?

「この写真、バッチリりゅうたんが私の、私の大きな胸を揉んでいる姿がくっきりバッチリ写っているよね?しかも馬乗りになって。これは無理矢理やられてる感たっぷりだね~。」


「……………」


「さーて。これをSNSとか警察に持っていったらどうなるかな?ねぇ?りゅうたん?どうなる?」


「だ、大学退学からの警察に捕まる………」


「だね!やっぱり偉い!賢い!りゅうたん!まぁ退学しても犯罪しても私は愛するけどね!」


頭撫でられても嬉しくない。てか犯罪者にしようとしてんのはアンタだろ!


「さて………どうしようかな~。」


「す、すいません!お願いします!その画像消してください!お願いします!」


土下座の龍。


「いやいや、土下座とかいらないよ?欲しい言葉はただ1つ。分かるでしょ?」


「……………」


分かる。分かるけど、それを言ったらもうおしまいなんだよ。終わりなんだよ。人生が一変するんだよ。


「土下座をといて今すぐ言って?そしたら」


「とりゃあ!………うわぁ!」


近くなったスマホを取ろうと跳ねたが空振り、地面にダイブ。大地がクッション代わりです。


「スマホとろーとした?あれれ?そんなことしていいの?あぁ、手が滑るな~。あ、後ワンプッシュでツイート完成だぁ。私が揉まれてる写真がSNSにあがるな~。私、会社ではクールキャラだからすぐさま事件になってすぐに特定されて大学辞めることになるね~?」


「……………付き合います。」


「へ?何て~?」


「付き合います………」


「何て?」


「キラリンが可愛くて仕方ないから人生一生かけて付き合います?……はい。どーぞ。」


「………ふぅ…………き、キラリンがか、可愛くて、仕方ないから人生一生かけて……付き合います………」


「嬉しい!ありがと!りゅうたん!この言葉を夜寝る時に毎日聞いて寝るね?」


抱きついてくるキラリ。いや、これも録音してたんかいー。

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