第4話 ライム既読つけなかったらダメだったんですか?
村雨大学。よくランクつけでFラン大学だ、とか失礼な奴らが言うがこの大学はFではない。う~ん、Cくらい?それくらいのレベルの普通の大学。そして俺もそこに通う普通の大学生。
「おめで、とぉー!」
「うわぁ、ビックリしたぁ。」
「情けない声出たな。サプライズ~!」
「いきなり入ってきて耳元でクラッカー鳴らすのはサプライズではなく強襲では?」
「ムズいこと言うなよ~。俺とお前の仲だろ~」
「紐もめっちゃ絡まるし………ありがたいよ?祝ってもらうのは?ありがとう。綾部。」
にしし、と笑うのは大学の友達、綾部 純(あやべ じゅん)。童顔だが身長が高くベビーフェイスの高身長イケメンとしてモテる。だが中身はただのガキ。良く言えば子供っぽいんだよな………
「ふぁ~。」
「眠そうだな~?昨日そんな飲んだの?」
「飲んだよ。後色々あった。」
「色々とは?」
「何か人助けたらその人におごってもらった。」
恋人になってほしい、という点は伏せておいた。色々と説明がめんどくさいので。
「何?女?男?」
「女」
「え、連絡先とか交換したの?」
「したよ。したけど………返信してない。」
「何やってんの!ほらケータイ貸してみ!」
「やだよ?っておい!勝手に」
「ライムだろ?ライム開いて………お前通知切ってるじゃん!やばすぎ………ってうん?」
「どうした?いや、通知切ってることやばすぎって言おうと思ったけど………見ろ。コレ。」
綾部が見せてきたライムの画面にはキラリと名前の書かれたアイコンに通知が………
「990………?」
一晩であの人何通知つけてんだ?
「てかおい!お前既読つけてないよな?」
「あ、悪い。既読つけた………」
「ちょ、バカ!貸せ!」
既読をつけた瞬間待ってましたかのようにライムが来る。
ようやく既読つけてくれたね?死のうか迷ったよ?
いや、死なないでくださいよ。てかまず900以上の通知ってなんですか?ヤバすぎますって
既読つけない龍くんがわるいの!
俺のせいですか?
そんなことより聞いて!
なんですか?
今日も元気に登校してる?
は?
村雨大学にいる?
いや、いますけど。何の確認ですか?
ウフフ。私、キラリ。今
アナタのクラスの扉の前にいるの。
へ?
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