第3話 一目惚れされたらダメだったんですか?
「え、何て………」
「あ、言い方変えるね。恋人になって。」
「え、何で………」
「惚れたから!」
「いやいや、早すぎますよ?」
「それに死のうとした見ず知らずのこんな私にちゃんと話も聞いてくれてしかも私のことキレイだって言ってくれたし。」
「いや、それは………キレイですけど……」
「よし。じゃあ付き合って。」
「いやいや、ちょっと待ってください!俺まだアナタが早乙女 キラリさんだってことくらいしか知りませんよ?キラリさんもそうでしょ?俺が山本 龍ってことくらいしか知らないでし」
「村雨大学2年。」
「え?」
「学籍番号15694 クラスはF タイプは巨乳 好きなモノは音楽にアニメ 嫌いなモノは球技」
「な、何で………分かるんすか?」
「これ、龍くんのZでしょ?アカウントすぐ分かったよ。フォローしとくね?あ、鍵アカウントにしてもこじ開けるからね?」
「……………」
あ、やっばい。ホントにやっばい人だった。
重いとかじゃないや。怖いんですけど。
「私のことはこれから教えていくし。大丈夫。それに大学生でしょ?お金………ないでしょ?私お金たくさんあるから大丈夫だよ?」
「いやいや、そんなんで惹かれませんから!」
「私未だに処女なんだけど、おっぱい揉んでもいいから。」
「いや、意味が分からないですから!」
「命の恩人、そしてタイプの龍くんになら何されてもいいよ!私!」
「……………」
ヤバい。目がマジだ。
「ちょっと今日は帰りま」
「帰さないよ?私の家で二次会しようよ?ね?ね?ね?」
「あ、あ、ご、ゴチになりました!あざした!」
「龍くん。逃げても無駄だよ。ライムもZも居場所も分かってるんだから………逃げても私が………見つけてあげるからね。待っててね?龍くん。」
めちゃくちゃ怖いこと言われた気がするがとりあえず逃げる。逃げる。悪夢だと思って寝て忘れてしまおう。明日になれば夢は覚める。
そう思ってた。
だが夢はより鮮明にくっきりと龍に襲いかかった。
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