緋色の夜に燃える復讐の炎
- ★★★ Excellent!!!
深夜のコーヒーハウスを舞台にした、血と悲鳴に満ちた幕開けは、否が応でも読者の目を引きます。異様な姿のモンスター「アブサン」と、それを手際よく捕獲する4人のアジールメンバーの対比が鮮やかです。ソフィアの明るさ、レオの寡黙な強さ、ニコレッタの温かさ、そしてリーダーであるアルベールの正義感と、短い描写ながらも各キャラクターの個性が際立っています。
児童売買という社会の闇を暴きながらも、アブサンの中に残る良心を示唆する展開は、単なる悪役ではない複雑さを感じさせます。アジールという裏社会の組織が、復讐心を原動力に悪を討つという設定も魅力的です。普段は賑やかなカフェが、夜になると秘密の活動拠点へと変貌する二面性も興味深いですね。
しかし、アブサンの凶暴化や、それを生み出した呪いの存在など、多くの謎が残されています。特に、なぜエマが呪われたのかという問いは、今後の物語の核心になりそうです。アジールメンバーたちの不安や葛藤も垣間見え、彼らの戦いが決して楽なものではないことが伝わってきます。今後の展開で、これらの謎がどのように解き明かされていくのか、非常に楽しみです。