第4話
長い長い夏休みになった。
サークルのみんなで長野に2泊3日の旅行に行くことになった。私にとって最後の旅行かもしれない。1日目には飛騨高山でお肉などたくさん食べ歩きをした。少し体調は良くなかったがみんなでいるとましに思えた。寝る前になるとゆみと色々な話をした。過去の話やゆみの惚気話。直樹の話はできなかった。
二日目は軽井沢に行き、自然に触れた。もしかしたらこの自然で病気が治るかもしれないという淡い期待で大きく息を吸った。
この夏、俺は好きな人、みれいとサークルの仲間と一緒に長野県に来ていた。いつも仲のいいメンバーだし長時間の車移動も一瞬に感じた。二日目になった。昨日からみれいの言動に違和感を感じていた。あまり元気がないようにも見える。我慢ができず俺は車の中で聞いてみた。
「お前、体調でも悪いのか?なんか、変だぞ?」
すると慌てたようには
「そうんなことないよ!楽しすぎて帰りたくないくらい」
「そうだよ、な」
そう言われると何も言えなくて、みれいをただ見守ることしかできなかった。
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