第2話
私と尚輝は小学二年生からの幼馴染だ。私が転校してきて家が隣で親同士が仲がいいと言うこともあり、今までずっと一緒だった。二人で小学生の頃に秘密基地を作ったり、家でゲームをしたり。大学は離れるかと思ったが、何かの縁があるか学部は違うが同じ大学、同じサークルに所属している。ここまで仲良く幼馴染だと言うとよく聞かれるが、「恋人ではない」今まで何度呼び出されたか、なぜか私の幼馴染はよくモテるらしい。まあ、性格も優しく気が利く、背も高く顔も認めたくはないが整っている方らしい。それに比べて私は、パッとしない顔で高くも低くもない身長、長く伸びた髪は最近グレーに染めたがそれくらいだ。幼馴染じゃなかったらきっとなおきとは違う人種だったのだろう。
そんなことを考えながら大学へ向かう。大学ではサークルの友達が待っていてくれた。
「お待たせー!ゆみ!」
「全然!久しぶりだね」
確かに、ゴールデンウィークは予定が合わず会えなかったので会うのは一ヶ月半ぶりだ。DMはしていたのですっかり忘れていた。
「課題おわった??」
「もちろん!」
昨日、尚輝に教えてもらいながらやった課題を見せる。
「まさかみれいが終わらせてるなんて!」
そんなことを言われながら教室に向かう。
授業が終わり、食堂に向かうといつものメンバーが座っていた。家から持ってきたおにぎりを出し席に座る。みんなで夏休みの予定を立てているのだ。今回、私たちの住んでいる兵庫から長野まで旅行をすることになっている。メンバーは私、直樹、ゆみ、しんご、りょうの5人で行く。大学に入ってすぐできた友達で常に一緒に過ごしている仲のいい友達だ。ちなにみ、ゆみとりょうは付き合っていて毎日ラブラブだ。正直羨ましい。
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