SPEED.4 番外編 涼斗のR34

日産・スカイラインGT-R BNR34 V-spec 1999年

カラー プラチナパールシルバー


        概要

販売期間   1999年1月 - 2002年12月


設計統括   渡邉衡三


       ボディ

乗車定員    4名 (涼斗の34の場合2名)


ボディタイプ 2ドアクーペ


エンジン位置  フロント


駆動方式    四輪駆動


      パワートレイン

エンジン   RB26DETT


最高出力   280PS/6,800 rpm (初期状態)

       840PS/9,800 rpm (改造後)


最大トルク  40.00 kgf・m/4,400rpm (初期)

       80.00 kgf・m/8,800rpm (改造後)


変速機      6MT


      サスペンション


前     マルチリンク

後     マルチリンク


       車両寸法


ホイールベース 2,665 mm

  全長    4,600 mm

  全幅    1,785 mm

  全高    1,360 mm

 車両重量   1,560 kg (初期状態)

        1,100 kg (改造後)



       その他

総販売台数  1万1345台


共通のプラット   日産・ローレル 

フォームを採用する車


       系譜

後継   日産・GT-R 




スカイラインの中では10代目、スカイラインGT-Rの中では5代目の型式にあたる。


1999年 (平成11年) 1月8日販売開始。キャッチコピーは「人に翼を」。従来のプリンス系各販売会社、チェリー系販売会社に加えて、サニー系販売会社でも取り扱いを開始した。


先代BCNR33型同様、第17回東京オートサロンで新車発表。この際、ニスモからコンプリートカーの展示が行われていただけでなく、複数のチューニングメーカー、ショップにも事前に納車され、若干のチューニングが施された車両が展示された。生産は2000年8月のマイナーチェンジまで日産自動車村山工場、それ以降は日産自動車栃木工場で行われていた。


このBNR34型では、先代BCNR33で不評だった大柄なボディサイズの縮小を命題としている。ホイールベースで55mm、全長で75mmサイズダウンし、車軸位置の調整で前後重量配分を約55∶45まで改善させるとともに、車体剛性の算出にはMRS(マルチロードシュミレーター)と呼ぶ動剛性解析システムを導入し、前型比で動的ねじれ剛性を56%、動的曲げ剛性を100%向上した。空力では、車体全後端の下面を覆う大型ディフューザーを装備した量産車初のアドバンスドエアロシステムを採用、スタイルは直線基調とし、ヘッドライトは吊り目に、丸形4灯のテールランプはそれまでの均一サイズから、内側ランプを小さくし、中心に方向指示器を配置、制動灯は外側の赤部分のみが点灯する。また、リアナンバープレートスペース左横に後退灯、右横にリアフォグランプ(赤色)が装備されている。


安全面ではサイドエアバックをオプション設定し、セキュリティ対策としてイモビライザーも採用された。なお、BCNR33型に引き続きイギリスへの正規輸出が行われている。


グレード体系では従来の走行面を重視したVスペックのほか、2001年(平成13年)には乗り心地と上質感を重視したMスペックが設定された。


しかし、平成12年排ガス規制への適合が困難となったため、2002年(平成14年)をもって生産を終了した。2007年(平成19年)に後継として発表されたR35型GT-Rが「スカイライン」の名称を引き継がなかったため、スカイラインGT-Rとしては2024年(令和6年)現在、このBNR34型が最後となっている。


モータースポーツでもR33に引き続いて全日本GT選手権に参戦してたほか、ニュルブルクリンク24時間レースやスーパー耐久に「ファルケンGT-R」が参戦していた。なお、次世代のFRスポーツカーのためのテスト車両として、このBNR34型GT-Rがベース車として採用された事がある。その際にはベース車のホイールベースを35mm延長しつつ、全長を20mm短縮した。その特異なフォルムは、開発関係者から「チョロQ GT-R」と呼ばれて親しまれた。


涼斗の34はワイルドスピードX2の冒頭のレースシーンで出てきたブライアンのR34を真似て製作した車である。完成させるまでに約2年半という年月がかかった。


特徴的な左右サイドのバイナルグラフィックスに加え、車の下で青く光るネオン管など、助手席ナビシートを外す以外は全て模倣してある。本人は『そのうち、助手席ナビシートも外すかもしれない。』と語っている。


       装備内容


House of Kolor製Platinum Pearl Silver


C-WEST製エアロパーツ


A'PEXi製のEL式追加メーター


HKS製の排気システム


日立製の電気式4WDシステム


このほかにエンジンのブーストアップや車体の軽量化を行い、さらに加速性を重視させ、高速域での安定した走りを見せられるようになっている。4WDでありながらFR的な曲がり方をするのがこの第二世代GT-Rの代名詞でもあるのだ。








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