Tips Val.2
・少女の魔力適合条件はわかっていないが、一般的なイメージとしておおむね容姿が整っている。適合割合は概ね3万人に1人。
・魔法少女にも等級がつけられているが、正式なものではない。これは広報の『識別』の魔法少女により、同等級の魔獣を倒せるだろうと勝手に判定されてつけられているものになる。だが指標として便利なので魔法少女以外の一般にも広まっている。
・魔法少女等級は同等級の魔獣を倒せる、という判定基準なので基本的に同じ等級なら魔獣より魔法少女の方が強い。ただし支援系の魔法少女については単独の戦力として判定できないのでその限りではない。
・魔法、という言葉は基本的に固有魔法を指す。そのため、固有魔法に覚醒していない魔法少女は魔法少女として見做されない風潮もあり、全体的な評価としては覚醒者と非覚醒者でかなりの隔たりがある。
・厳密に言えば身体強化、魔力装甲、魔力射撃、魔力察知なども基本魔法であり、魔法と定義されている。これらに関しては魔獣も使用する。
・身体強化は魔力現象的な強化なので、別に筋骨隆々になったりはしない。肉体が華奢なままでも鉄を捻じ曲げたりすることが可能。
・魔力射撃と魔力弾は本来違う言葉。つまり発射と弾の関係にあるが、一般的にどちらも魔力弾と呼ばれることが多い。
・魔力弾の威力は適正と練度によって豆鉄砲レベルから迫撃砲クラスまで大きく異なる。
・魔力装甲は物理的な衝撃を軽減する不可視の魔力膜であり、魔獣だけではなく魔法少女にも存在する。そのため魔法少女は怪我をしにくく、傷も治りやすい。
・魔獣の魔力装甲の方が基本的に強固だが、熟練の魔法少女は魔力操作により高密度の可視化された装甲を纏うことができる。これは服のような形を取ることが多いので"魔力衣装"、略して魔装と呼ばれる。
・魔力衣装は本人のイメージによりデザインが変わり、ただの服にしか見えないようなものや、服じゃなく手甲的な装備品のようなものまで多種多様。生成的な意味でもデザイン的な意味でもセンスが問われる。
・魔力察知の範囲と大体4段階。察知範囲の分類は数メートルから数十メートル内、数百メートル内、数キロメートルから数十キロメートル内、それ以上。魔獣警報を出す専門の観測魔法少女は範囲だけではなく感度も高い。
・各支援部隊には観測班として、魔力察知に長けた魔法少女が配置されている。特に関東の支援部隊に所属する『観測』の魔法少女は国内を超えて海外の魔獣発生も察知できる。これら観測魔法少女により、魔獣警報が出される。
・魔獣警報は2種類。被害予測によっても変わるが、単独対処が可能なものが通常警報、複数人での対処が必須なものが特別警報となる。
・魔法少女の固有魔法は原則として一人一種類。
・固有魔法は主に攻撃、防御、回復、支援の4種類に分けられ、そのほとんどは支援魔法に振り分けられる。これは単に、単純な分類が難しいものは全て支援魔法扱いされるからでもある。(『執行』ですら支援魔法扱い)
・固有魔法の種類によって割り振られる魔法少女のロール(役割)は主にアタッカー、サポーター、ヒーラー、タンクの4種類。現場の年齢層が低いのでわかりやすくゲーム的な表現がされている。
・固有魔法にはアクティブ効果とパッシブ効果がある。パッシブ効果は本人の意思に関係なく自動で発動するが、基本的には能動的に発動させるアクティブ効果の方が強力。
・魔法少女が固有魔法に覚醒する割合は全体のおおよそ3割。適合から覚醒するまでの期間は3年ほど。5年ほど非覚醒が続くと適正なしと見なされ多少評価が下がる。
・『執行』の魔法少女は最強の存在として単独で第八等級に認定されているが、実際はその言葉以上に、あらゆる魔法に優越する次元の違う存在。万全であれば、たった一人でその他の魔法少女の全戦力を上回る。
・『破壊』の魔法少女は本来の魔法強度的に第七等級に到達していてもおかしくないが、本人の精神的なわだかまりなどのために第六等級の出力に留まっている。また、生き別れの妹がいて何年も探し続けている。
・『反射』の魔法少女は認識阻害を一切受けていないので全員の名前を知ることができ、そして『執行』以外の誰にも名前を覚えてもらうことができない。所在地も相手の認識が常時阻害されてしまうのでよく迷子扱いされる。
・『刺戟』の魔法少女は落ち着くことが苦手でずっと不眠気味だったが、自分の自動刺戟を後輩の『鎮静』に抑えてもらえるようになってから寝られるようになった。口には出さないが後輩にはかなり感謝している。
・『貫通』の魔法少女は同僚の『振動』のことを抜き差しならないレベルで性的に見ている。頑張って暴走しがちな自分の思考を律しているが、裏でこっそり腰に装備できるタイプの謎の棒を購入している。抜き差し(意味深)。
・『自動』の魔法少女の部屋には自作した戦闘人形の他に、大量の自作ぬいぐるみがある。魔法少女をデフォルメしたものも多く、特に一体のぬいぐるみがかなり大事にされている。
・『振動』の魔法少女は強気な態度と裏腹によく震えているため、『貫通』に、"やんのかチワワ"という謎のあだ名をつけられて可愛がられている。
・『誘惑』の魔法少女は基本的に他人を信用していない。自動誘惑のせいで面と向かっているときの本心がわからないためである。ただし人のこと自体は嫌いではなく、特に子供が好き。どっちかというとショタコン。
・『発火』の魔法少女は世間的にバカと呼ばれているが学力的な意味で頭が悪いわけではない。単に子供っぽくて我が強く、中二病と小二病を併発しているだけである。ちなみに同列のバカとみなされている『加速』は九九の7の段が言えない。
・『汚染』の魔法少女は自身の自動汚染効果で周囲を汚してしまうことをかなり気にしており、かなりの潔癖症。しかし『浄化』の魔法少女の自動浄化により相殺してもらえるので、二人はほぼ四六時中一緒にいる。
・『浄化』の魔法少女は育ちのいいお嬢様だが、自ら汚いものに触れようとする癖がある。調査と称して下水道や浄水施設などに入り勝手に綺麗にしてしまうようなことを仕事を兼ねた趣味としているほか、汚いネット掲示板でのエゴサもかなりしている。
・『模倣』の魔法少女は複数の魔法を模倣して使うことができる。これは『発火』のような真似事ではなく固有魔法自体の模倣。ただし完全な複写ではないため出力は大幅に落ちる。また、容姿の模倣も可能だが、そのせいで最近は本当の自分がわからなくなり少し悩んでいる。
・『歪曲』の魔法少女は『再生』の大ファンで、魔装も同じように隊服をそのまま模したものである。ただし『再生』と違い無限の魔力を持たないので、たまに脱げる。
・『鎮静』の魔法少女は魔法効果で痛みを感じにくいので、その気になれば割と戦える。ただし強くは無いので大怪我しがち。一度だけ『刺戟』の気付けを本来の用途で受けた経験もある。
・『阻害』の魔法少女は慈悲深く、命を大切にしている。その反面、トロッコ問題的な場面では少数を切り捨てるような非常に合理的な判断をするため、優しい悪魔とも呼ばれている。ベジタリアンなので野菜悪魔氏と揶揄されることも。
・『加速』の魔法少女はとにかく速い。頑張れば音速も超え、北海道から九州まで1時間もかからず駆けつけられる。この高速移動は魔力現象によるものなのでソニックブーム的な衝撃波は起こさない。
・『放射』の魔法少女は隊長の『歪曲』と大の仲良し。たまの非番が重なった時などは息抜きに一緒に出かけたりもする。でもお互い公私はしっかり分けるタイプ。
・『再生』の魔法少女は魔法少女隊で最も新参であり、対魔獣組織で最も古参である。昔は子供っぽく生意気で大人を馬鹿にしたような性格だったが色々あって年齢的にも精神的にも大人になった。と、本人は思っている。
・『療養』の魔法少女は意外と運動神経がいい。自動療養でスタミナもほぼ無限。ただし身体強化が苦手なので戦闘は難しいが、それでもおそらく、体格差とか関係なく兄のことは押し倒せる。(あくまでも例えばの話)
・『救済』の魔法少女は結果的に回復を振りまいているだけで、一度も自分の魔法を回復魔法だとは言っていない。また、救済効果の範囲に自分自身は入っていない。最近物忘れが激しいのと、運動神経が悪くなったような気もしてるが本人はあまり深刻に考えてない。
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