晩秋

汐田ますみ

別かつ際 振られて散らむ 恋ひ茜 晩に降り散る 照紅葉かな


別かつきわ 振られて散らむ ひ茜

晩に降り散る 照紅葉てるもみじかな



※以下、直書きの短文です。

情景を固定したいとは思わないので流し見程度で結構です。


―――


 袂を分かつ様に、遂には私と貴方も別れてしまったらしい。去り際の、儚さを纏った微笑は照紅葉の貴方に似合いそうもなく、受けていたのは茜焼けの光だと気付いた。

 まるで一足早い晩が貴方を迎えに来たのかと、錯覚してしまうほどに暮夜を寄越した。

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晩秋 汐田ますみ @hosiutusi

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