〜過去編ボーイスカウト❸〜
そうして翌朝、既に船室内の荷物を交換し終えていた頃、るしあが起きた。
「ん〜。おはよう〜。」
るしあは船室内に行ったり来たりする船員と新しく搭乗して来たオレンジ髪の女性に驚いて、マリンに声を掛けて来た。
「急に知らない人が部屋に入って来たんだけど…」
マ「ああ、実は…」
マリンは粗方の事情を説明すると、そんな訳だからこの船とはバイバイだね、そう言うと、るしあの荷物を片付け始めた。るしあは少し後悔する様に、しかし微塵もそれを感じさせずに、自分でやる、と片付けをし始めた。
しかし、るしあの荷物は意外に多かった。なんせ家財全てだ。早く渡さないと豹変して襲って来るのでは?そう考え、片付けをしていると、るしあが大切にしている洋服が見つかった。
それに触れようとした瞬間、背筋に悪寒が走り、振り返るとるしあの目は真っ赤を通り越して少し黒くなっていた。
マ「え、あ、御免、触れちゃったかな。あはは。」
マリンは直様に其の洋服から離れると、他の物を片付け始めた。るしあの赤黒い目は元の?赤さに戻っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます