〜過去編ボーイスカウト❹〜

ボーイスカウトと名乗った者達は既に引越しは完了して居た。言っても大して荷物を持っていた訳でもないので、皆んなあの船の高低差を物ともせず、ジャンプして乗り換えただけなのだが。

 

彼女達の名前はこう言うらしい。

ピンク髮の長身・巨乳・酒豪の大きな鎌を持ったリーダー、森カリオペ。

オレンジ髪のかなりの業物剣を持っていた女性、小鳥遊キアラ。

金髪碧眼の童顔の女性、アメリア・ワトソン。

背から虚空から触手を出し船を漕いでいた童顔の小さな女性、にのまえ伊那尓栖いなにす

渦巻きや竜巻を起こす白髪のサメガキ、がうるぐら。

 

どいつもこいつも才能のある怪物だった。マリンの海賊としての出自が笑われる位の圧倒的な実力は、先の交渉の際にも発揮された程だ。見るからに武器の扱いも天と地程の開きがあるし、可愛さや若さでも劣り、絵を描く趣味でも負ける様なレベルだったり、予言にあった最果ての体躯すらも見える。

 

ただ、気掛かりなのは、そんな怪物達でも、るしあには畏敬の念を覚えていた事だ。マリンには恐れられる理由がてんで分からない。あんなに綺麗で可愛いくて清楚で華奢なのに。

 

がうるぐら「じゃあ待たね〜。」

カ「We don't speak so,unless we will meet again.」

がうるぐら「That's right?But,she is the character on prophecy.」

カ「Oh,that's right.」

「さようなら〜。」

マ「じゃあね〜。」

カ「I will only meet you again.gura,ame,ina,クソ鳥。OK?」

小鳥遊キアラ「Me,too.カリ〜。」

カ「Oh,goddamn.」

ぐ「……………」

カ「What,gura?」

ぐ「Nice to me you.」

返事は無い。まるで船其の物に挨拶をするかの如く、静寂は潮騒に溶けて消えて行った。

 

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