封印
マリンは、マリンという異物を取り込んだルシファーの彼・女・らしさを見つけることはできず、1日遅れて、肛門から落ちてきたのだが、その時にはもう既に、アンデットは粗方掃討され、ゾンビ側に血の気がなくなったかの様な沈黙が訪れていた。
マリンはまあまあ高度から落下したが、デカいお尻が衝撃を吸収して助かった。
すると、マリンはその落下時にカノジョの膣口とカレの陰茎の両方を見ており、直様立ち上がると、船を探しに行った。
見れば、既に屍の山が築かれてある。
斬撃や打撃に倒れ、匍匐するアンデッドの肩甲骨を丁寧に外していく射撃。
金色と銀色の髪の毛が温くなった風に揺られて、マリンの船を示した。
マリンは船に辿り着き、余り動かないことを知ると、川の流れを変える様に一味と共に工夫した。
「水責めじゃ!!!」
ざざ ざっプゥ〜ん
横たわっているルシファーの陰部目掛けて船を走らせた。
そして、マリンはマストを通ってルシファーの子宮の内部に入り込み、無事にるしあを助け出す事に成功した。
粘着質の肉塊がるしあを覆っていたが、
ときのそらは助けに行こうとしたが、間に合わなかった。
そして、どこまでも細長く高いきのこ雲、そしてこの星を貫通する勢いの衝撃波と共に、国の名を冠するこの国唯一の不動産魔術式、「ホロらいふ」は消えて無くなったかと思われたその時!その巨大な樹を到来させた術式に陰陽遁ベースの封印術が、其の巨大な爆発を対生成・対消滅から、無力化。
果てしない連鎖階段の様に、柱の組み立てと帷の降ろしが重なって、マリンの目の前に和風建築が出現する。
「完全に見失ったのです。」
ドスと、腹部に冷たい感触が入り込む。ゲホと吐血し、目の前にるしあがいる事実を受け止めようとした。
「最後まで、るしあの為に格好良い所見せて欲しかったな。呆然としないで。」
そう言うと、るしあは、マリンから包丁を引き抜く。
だぼだぼと溢れて行く命の音。そして、るしあは今、罪を犯した。
だが、この国の墓問題は粗方、解決された。
…この様な事が何度も起こって来たと言うのか、それともただ絶望に伏し、善悪の秤が消失したのなら皆一様にこうなのか。
人々とホロメンは、今日は特に笑顔に包まれていた。
…
いつまでも。いつまでも。お忘れなき様に。今日この日、世界の終焉に巡り会えた事実に。
世界の真実はいつまでも変わらない。灯りを。明かりを。灯せ。点せ。世界の果てが来る何時、審判の日が来る迄、全ての魂よ、永遠に安らかであれ。
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