ルシファー
サメとサメの幽霊が、ルシファーの一瞥で、はんぺんなる塵芥やはんぺんの妖精に変わる。
ぺこダムは直様応戦した。シュバリゲオンが巻き込まれて一瞬で蒸発したのが見て取れたのだ。
「「ムーナ!!!!」」
最後の言葉の様に柔らかで丁寧な面持ちで、焦燥を孕んだ声を掛ける。機械からの音声が二重に反響して聞こえるのが、何とも悲痛この上無い。
ム「ハイ。」
ぺ「「大丈夫ぺ iyun
ピカー
ドン ゴゴ
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ
ム「シャチョウ!??!」
ぺこダムも、るしあが眠っていた場所もきのこ雲に呑まれてしまった。
そして、目に映る物全てを灰にするかの如く容赦無く迫るルシファー。
しかしてその眼は見た。今にも崩れ落ちそうな船で、猿に囲まれ、はんぺんの妖精に押し上げられながら、彼・に迫る一人の赤い青女を。
船はそのまま船首をルシファーの鼻と交わし、躍り出たステップは昭和気味に、ルシファーの口から中に、マリンを呑み込んだ。
内側に侵入した際の防壁は無いのか−–、唐突に覇気が停止するルシファー。
今、宝鐘マリンは、前人未到の地へと足を踏み入れ探索を開始した。
だが残念な事に、るしあは子・宮・の中に居た。
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