海賊
サメとの関わりは激的だった。獲るのは思ったより簡単で、誰かが海中で鼻を押さえながらそのままで引き揚げれば巨大なサメでも何のその。釣り上げた後は煮るなり焼くなり好きにできる。ランプの燃料なり、アラの部分に珍味な部位が眠っているのだから、交易で活躍した。だが、まさか、そのサメの幽霊が出るとは思いもよらなかった。
サメは使える。こんな時でも。今回だって、サメが近くに纏わり付いて居ないと船の軌道が安定しない。味方だったのだ。サメは。
そんな事情は露知らず、闇風は暴風から、元の潮風に戻ろうかという勢いだった。
船がぐらつく。
航海の時だ。
今こそ我等、宝鐘海賊団の総力を結集してるしあを助けに行く。
行かなければならない。
どうやら…
…るしあを迎えに来るみたいなのです。
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