マリン達は裏の界隈にやって来ていた。先日、海岸留めて居た時とは正反対に陸路だが、同じ街である。

 

 何分ここでは、yagooNEWSなるものが街角のテレビ画面に映ってるそうだがときのそらとの一件を機に、裏社会に実権を握られてしまった哀れな証左でもある。果たして彼の命運は一体…とそんな事は置いておいて、裏社会で噂のカップル・おかゆんところねだ。

 

 二人とも何やら屋台の飯を頬張りながら此方に近づいて来る。

 

 おかゆん「モグモグ〜。ころさん、楽しいね〜。」

 

 ころね「ハムハム〜。うん。そだね〜。」

 

 すると目の前から、危なげなカップル・マリンとるしあだ。マリンは白銀騎士団の宿屋を探して居た。

 

 おかゆん「モグ。お。何やら不審な人物が。」

 

 ころね「ハム。来ちゃったねぇ。来ちゃったねぇ。」

 

 る「ねー、マリン〜。歩き疲れちゃった。」

 

 おかゆん「どうしてこんな所に居るのかな〜。」

 

 ころね「確かに気になるね〜。」

 

 マ「白銀騎士団の看板をついさっきそこで見かけてな!どうにも決着を着けに行こうかと思っとるんよ。」

 

 お「其れはやめといたほうがいいよ〜。僕が言うのもなんだけど。モグモグ。」

 

 こ「やっちゃえば〜?!誰も責任取らないからさ〜。ハムハム」

 

 マ「こちとら海賊張っとるんです。一度の負けは良いにしろ。船まで傷つけられたとあっては、あっちゃいられない。」

 

 お「ふーん。そうなんだ〜。モグ」

 

 こ「其れより雲行き怪しく無い?ハム」

 

 ビュゴー

 

 そんな折、一陣の強烈な潮風がその場に居た全員の髪を攫った。

 

 マ「ここまで潮風が届くなんてただ事じゃないわね。」

 

 る「ね。この宿屋でしょ。マリンが探して居たの。ここ入ろ。」

 

 そうするとそこには、ノエルとフレアのサイン入りの看板が、潮風に揺られて奥の細道から出てきたではありませんか。

 

 お「ノエフレ!」

 

 こ「おかころ!!」

 

 マ「………」

 

 る「……」

 

 一瞬、何かの気配を感じ取ったおかゆんところね。

 

 お「マリン〜とやら〜、あの娘は放って置くとヤバイかも。」

 

 こ「そだね〜。気・を・付・け・て・ね・。」

 

 と、見知らぬ獣女二人に忠告を貰ったマリンは、しぶしぶるしあの言う事に従う事にした。

 

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