再びの出会い、そして別れ

 すると、なんとそこには、ノエルとフレアが居たではありませんか。

 

 二人は甲冑姿と民族衣装から洋服に着替えながら、

 

 ノ「ね〜フレア〜また今度温泉旅行に行こー。」

 

 楽しげに語り合っていた。

 

 フ「うん良いね〜」

「どこ行く〜?」

 

 気が付かない内にマリンとるしあは声を押し殺して聞いていた。

 

 ノ「ぺこランドの近くに温泉が見つかったんだって〜そこ行こーよ。」

 

 先日、マリンがるしあを探すときに見つけた猿がたむろっている温泉の事だ。

 

 ガタン

 

 マリンの足が近くにある木箱に引っ掛かってしまった。

 

 ノエフレ「誰!?」

 

 マリンは疲れていたのか、思わず飛び出して居た。

 

 シャキン

 

 戦闘だ。先ずは中段と見せ掛けて、マリンの動きが止まった。

 

 当然、二人とも武装していないのだ。丸腰に等しいのだ。

 

 私怨があろうが、そんな相手を倒しに行くのは不愉快だった。

 

 シャキン

 

 剣を鞘に戻すと、マリンはこう言い放った。

「今日はこの位で見逃してやるよ。」

 

 そうしてマリンはるしあを連れて、しかし、其のあまりに大きな胸の前に敗北感を感じていた。

 

 ブーブー

 

 フレア「あ、電話だ。」

「もしもし、ハイ。緊急……ですか。直ぐに向かいます。」

 

(これに比べると、るしあは永遠の0だな。)

 

 る「ねーマリン〜何考えてんのー。」

 

 マ「え!?いや、別に、今日もるしあちゃんは可愛いなって。」

 

 る「何濁してんの。」

 

 マ「え!?いや、えっと〜。」

 

 る「ヌグルルルル」

 

 マ「え?」

「るしあ、ちょっと待って、何考えたかだけ言ってみ。」

 

 る「質問に質問で返すな。」

 

 爆発寸前のるしあを宥めるマリン船長すると、又再び、潮風が建物を襲った。

 

 ビュゴー

 

 ガtガタ

 

 揺れる戸板と頑強な家屋。二人はつい押し黙ったままだったが、遂に、

 

 る「ねぇ、別れよ。」

 

 マ「えっ?急にそんな事言われても…」

 

 る「もう良い!」

 

 急に駆け出したるしあはマリンを置いて行ってしまった。マリンは追い掛けたが途中で見失ってしまった。

 

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