停戦協定

 ぺこランドはSSRBによって襲撃を受けた後だった。満月だった。

 

 るしあも居ない。はっと気が付くと、マリンの船の上におまるんが登っていた。

 

 お「中々快適な家だ。私が引き取って置いても良いだろう。」

 

 そしてその船の上にムーナが居た。

 

 ム「ココはダイジなお客様の持ち物デス。早く下りなさい。猿!」

 

 ムキャーと威嚇するおまるんと怒っているムーナ。

 

 いがみ合う両者にマリンはこう言った。

 

 マ「るしあを何処やった!」

 

 お「ん?近くに居なかったっけ。」

 

 S「まあまあ、そんな事より、今日は人質も沢山手に入った事だし、焼肉パーティでも開こうじゃ無いの。」

 

 ぺ「焼肉!?」

「ぺこーら達を食べるつもりぺこね!」

 

 ムーナ「させませン!!」

 

 S「確かに、わためぇをこっそり調理しようとはしていたけど…」

 

 わためぇ「んー。んー。」

 

 口はガムテープ、手足を縄で縛られた羊飼いが連れて来られた。

 

 ときのそら「大丈夫!?」

 

 直様に縄を振り解いたのは、ときのそら。時空の歪みは、雪花ラミィも連れて来た。

 

 わためぇ「ありがとう。このご恩は一生忘れません。」

 

 羊飼いと雪の魔法使いが仲間に加わった。

 

 S「おのれ、よくもウチ達の非常食とマドンナを…」

 

 マ「そんな事よりるしあは無事なんだろうな!?」

 

 桃鈴ねね「無事だよ。」

「ほら」

「温泉の方にも行ったんだね。臭いで分かるよ。でも残念。逆方向でした〜〜。」

 

 るしあは猿達を伴いながら出て来た。

 

 る「お〜い。マリン〜。」

 

 マ「るしあ!?」

 

 る「さっき迄お猿さん達と一緒に寝たりおしゃべりしていたんだけどね。船に乗せてくれるなら仲間になっても良いって。」

 

 マ「本当!?」

 

 こうしてお猿さん達が仲間に加わった。

 

 お「くそっ。これ以上仲間を取られて堪るか。」

 

 S「停戦協定だ。」

 

 ぺ「やったペコ!」

 

 こうしてぺこランドは焼け野原になりながらも何とか事態を収束させる事ができました。めでたしめでたし。

 

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