第11話 「頑張れ、けい」🙂

 私のひとり息子の「けい」は21歳、埼玉県の私大に通う大学3年生だ。 


 私が「れい」で息子が「けい」だから、合わせると「敬礼」になる。もちろん字は違う。


 息子は、小学生から警察署で剣道を習っていたからなのか、非常に礼儀正しいのが特徴だ。


 (いつもコノヤロ的に思ってるネズミ捕り警官にも、お世話には、なっていますね)


 又、大学では、障害のある子どもイベントを企画したりするボランティア部の部長をしているような子だ。


 今、彼は、就活をしているよう。入学当初から、資格の関係で大学院に行くとかいう話もしていた。


 良くわからないが、昨日の話。

 「進路に悩んでいる」というのだけ、聞いた。

 自分で決めることだ。押し付けても仕方ないから、聞かれたら応えて、静観している。


 彼は、見てたらわかる。私に比べしっかりしている。


 勉強は特別できるわけではないが、人懐っこくて人に気に入られるタイプだ。ある意味うらやましい。何となく「生きる力があるタイプ」だと思っていた。


 ただ、どうだろうか…。

 やはり若い。彼と話していると極度に「デリケート」だったり、「クソ真面目」な部分がかいま見える時がある。


 考えたら、俺の子だ。だから心配なのかもしれない。


 自分は随分、色々、人生で躓いて生きて来た。


 自分の大学時代、色々思い出した。

 けっこう面白いエッセイになるエピソード盛りだくさんだ。


 例えばだけど、俺、本当は医療事務じゃなくて、小さな出版社の編集者に成ってたかもしれなかった。それこそ直ぐに潰れたかもしんないけどな。

 実質、自分で辞退せざる得なかった苦い思い出。しかし、マスコミかっこいいよなあ。


 実際は、病院の事務17年、公的機関3年くらい、保育士などで福祉施設2年くらい、いまの職業は、リアルタイムだから秘密だ。

 面白い経歴。良く言われる。

 

 「親父の人生は、いい意味でも、悪い意味でも凄く参考になるよ」とは息子談。

 しかし、参考にしたとて、やはり、就職など、その踏み出す一歩は、彼にとって、初めての経験になるのである。


 親父は心配している。しかし応援している。悩めば良いんだ。悩んだ先に出した答えなら、後悔は無いよ。

だから、頑張れ「けい」✨🙂

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