第3話 中学生の自分を見つけた。
同窓会で何年ぶりに再会した友人Tちゃん。
彼は色々あって、なんと最近、埼玉に越してきた。僕は同窓会から1ヶ月後の昨日、彼を誘って大宮で飯を食べた。
その時に中学生の時の私の話がでた。僕はそれを聞いて知らない新たな自分に再会したような不思議で嬉しい気分になった。
「N沢先生がさ、陸上部はみんな丸坊主にするって言ったんだよ。そしたら、先生に、れいくんが『丸坊主にしたらタイムが速くなるんか?じゃジョイナーは丸坊主じゃないけど、なんであんな速いんだ?』って言い返したんだよね」
「はっ?N沢って俺苦手だったんだけど、そこまではっきり言い返したの?いやいや、全く覚えてない。すげえな俺」
余りに正論中学生の自分に笑ってしまった。当時、ベン・ジョンソン、カール・ルイス、ジョイナーなどの短距離走の快速ランナーが世間の大喝采を浴びていた時期、僕等仲間内の中でもその話でもちきりだった。
ジョイナーはお洒落な女子陸上選手で、ロングヘアを靡かせ、笑顔で万歳しながら、ゴールし、ワールドレコードを作った選手なのだ。
「れいくんの話し、たしかになあって思ったの(笑) 凄いそれ覚えてんだよねえ」
俺のDNAに埋め込まれているような、僕なりの正義感というのか、反骨心というのかなあー。
まあ、考えてみたらオレってそもそも反骨精神の塊みたいなとこあるよ。てか、それしかないもんなあ。
『なにか忘れていた大事な気持ちを思い出させてもらった気がした』
昔の俺、ありがとう。
思い出させてくれた、Tちゃん
ありがとうね。
う〜ん。何か何かちょっと幸せだなあ。キラキラキラキラーン✨🥺
Tちゃんとは、楽しく居酒屋で刺し身などを食べた後に、何故かももクロの話になり、さらにラーメンの話になり、駅前の家系ラーメンを食べて帰りました。(近況ノート)
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