第3話 地獄の扉!?
瞼を開けるとそこは赤い空だった。
どこまでも赤い太陽がてらしている。大気は灼熱のように熱い。
僕は頭を抱えながら胴体を上げる。大地はやせこけひびがはいっている。
「ここは?」
僕はあたり一面見渡す。
途中花がさいているものの、それは毒々しく全くうつくしくない。
「なにがあったんだ。」
頭痛がして何も思い出せない。
「仕方ない。歩くか。」
僕はたちあがると、痩せた大地を歩く。
「すみません!誰かいませんか。」
僕は声を張り上げながらいう。
しかし、誰一人返事しない。
トボトボと歩いていると、大きな川がながれていた。洪水のようにあれまくっている。
黒く染まり、それは汚水のようだった。
しかし、その向こう側には白い花がさきみだれている。
虹がかかりどこまでも、うつくしい。
その向こう側にピンクの着物を着た老婆がたっている。
「四郎ー」
彼女はぼくの名をよびながらなんな叫んでいた。
「ばあちゃん!」
それは昔亡くなったそぼだった。
「⚪︎✖︎だからきたら⚪︎✖︎だからねー」
祖母は大きな声で叫んでいるがとおすぎてわからない。
だがしかし、はっきりきこえるのは、確かに祖母の声だ。
「待って!なにいってるのかわからないから、もうちょっと近くにいくね!」
僕は大声をはりあげながらいう。
祖母は、はっきりと首をふる。
「なんで?よくわからないけど待っててね!ばあちゃん!」
僕は、大きく足を踏み出す。
すると突然肩を叩かれた。
「はい?」
その人物は、黒い画面に金色の百合の花の紋章の入った茶色のナイトロングコートを着たおとこだった。
男は、背中にボロボロの白い紙で出来た天使のような翼を背負っている。
頭には作り物の天使の輪っかだ。
「こん!私の名前はジャック。ハピネスの天使!私と話さないかい?」
僕は横に首をふる。
「いや、今急いでで。」
僕が祖母をみると、祖母は、背中を向きかえっていく。
「待って!ばあちゃん!」
しかし、祖母は振り向かない。
「ちょっ」
やはりそのままあるいていく。
「どうして?」
「まあ、いいじゃないか。私と話そう。」
僕はジャックと名乗ったおとこのほうをふりむく。
「君は死んだ。」
僕はそう言われた瞬間、記憶を思い出す。
「だからここにいるんだよ。あの世」
僕はただ呆然とする。そしてがっくりひざをつく。
「ちくしょう!なんで!なんで死んだんだよ、僕!」
涙が溢れてくる。
「大丈夫、安心してくれ。私が君を蘇らせてあげよう。」
「えっ?」
「開け!生命の門!」
黄金の扉が、土の中からでてくる。
「わっ』
綺麗な、花びらがたくさん描かれている、そして真正面の扉には骸骨が。
骸骨っ??
僕はよく見てみる。
骸骨が扉の中心にあり、前には一切の希望を捨てよ。と書いてある。
「どう考えたって偽物!地獄の門の間違えだろ!」
僕がそうさけぶと、「やはり人間には私のものをそう見させるらしいな、」
ふうと男はため息をつく。
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