第9話 羞恥心
「ほらほら、そこから出ようよ。」
机の下でいじけている僕を、君が無理やり引っ張り出そうとする。両腕を掴まれた瞬間、僕は抵抗する力も出なくて、ずるずるっと仰向けに引きずり出される。抵抗する気力もなく、まるで人形みたいに、僕はただ力なく床に引っ張り出されてしまう。手を離された瞬間、両腕はばたっと床に落ちて、僕は天井をぼーっと見つめるだけ。
天井を見ながら、もう羞恥心で頭の中がぐちゃぐちゃ。自分が何をしているのかも分からなくなってきて、ただ羞恥心がじわじわと胸の奥から湧き上がってくるのを感じる。顔が熱くなり、喉の奥から叫びたい気持ちがこみ上げてくる。
「うぅ…うわぁぁぁっ!!もうやだ、やだ、殺せぇっ!こんな自分を殺してくれぇ~っ!!」
頭を抱え、体をくねらせながら床でジタバタと悶える僕。羞恥心に耐えられず、まるで虫みたいに体をぐにゃぐにゃと動かして、絶叫しながら天井に向かって叫びをぶつける。
じたばたと手足を床に打ち付け、まるで抗議するかのように暴れて、でもどこにもその怒りや恥ずかしさをぶつけられない。
「もう最悪!僕が悪いんじゃない!君が見つけたのが悪いんだぁっ!」
「いや違う、あぁ…こんなアカウント作った僕がバカなんだぁ!なんで作ったんだろう…っ、もう二度としないっ!!」
「いやでも、あのときは…あぁぁぁぁっ!バカバカバカバカ!!」
床に転がりながら、自分を責めたり、君を責めたり、もうどこにぶつけていいのか分からなくなって、感情がぐちゃぐちゃに入り乱れている。こんな恥ずかしい思いをするくらいなら、いっそ消えてしまいたい!そんな気持ちで体をくねらせて、叫びながら転げ回っている僕。情緒はもう完全に崩壊して、ただただ床の上で自分を責め続ける。
「うぅ…こんな自分なんて、もういやぁぁぁっ!殺してぇぇっ!」
絶叫しながら、髪をかきむしり、床を叩いて、どこにも行けない感情が暴走していく。ただ羞恥心に押しつぶされそうになりながら、僕は床でジタバタと暴れ続けるしかなかった。
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