第2話 逆バニー
「え~、それじゃあこれはどうかな?逆バニーって言うんだけど…」
また変なこと言い出して、僕は君の言葉を途中で遮る。ため息ひとつついて、呆れたように目を細める。
「…逆バニーとか知ってるけどさ、何考えてんの?」
ネットの隅々まで見てきた僕にとって、そのくらいの情報はお手のもの。逆バニー、あのなんていうか、普通のバニーガールの逆バージョンみたいなやつでしょ?肌が見えてるところが布で覆われて、普段隠れてる部分だけが露出する、そんなバカみたいなデザイン。乳首とかがハートのニップレスで隠されてるのも、なんか逆にいやらしいし…。
普段の僕の服は、ダウナーなパーカーにルーズなパンツとか、そんな感じ。逆バニーみたいな、いかにも“見せる”ための服装なんて、僕の普段のスタイルとは正反対。それにしても、あんな格好させて何を期待してるんだか…。呆れる気持ちを隠しながら、冷めた目で君の提案を見返す。
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