第3話:お前たちの性善説と俺の復讐譚
気がつけば
ずっと戦い続けるしかなかった。
治安の良い日本でそんな話を聞くのは
俺もそれは思ってる。
だからこそ
そうやって生きていくしかなかった。
両親はそろっていても
ムエタイファイター。
20歳男性。
の人生はもう人から見ればはやい
それと俺はある
歴史が変わった瞬間を。
*
「そもそも俺は追いかけられていたっけ?」
記憶があまりないのに追いかけられた感覚は残っていた。
気のせいだと思ってその場を去ろうとすると同世代くらいの男性が片腕でヤカラの腹をつらぬく
つらぬかれたヤカラこそあいまいな記憶にいた人間だったからだ。
一体何が起こっている?
それにこの時の記憶もまた消えかけていた。
それから日常を送っているとSNSでいつも
『歴史のズレ? さっきまでいた人が突然と消える』
いかにもオカルトにありそうな話だったが反応がある人間は少なかった。
そこで反応した人間を仕事の
都内で起きた記憶のズレだったから関係があるとするならあの付近。
それでもインターネット社会で距離など関係なく別の場所にいる人間の可能性もあった。
反応のあった人間を調べていくうちにインターネットからの
おそらく向こうもネットリテラシーに気をつけてたどりつきそうな人間からバレないようにしていたのかもしれない。
それか
たどりついた人物へ
今思えばろこつな
それでも
「やっぱりSNSでうかつな反応をしたのはまずかったね」
たどりついた人物は地の利がある人気のない建物の奥へ
「記憶のズレがあって調べていただけだ。 こそこそするなら
「俺はプロのムエタイファイターでね。 なんの力か知らないが
そうはいってもどこから攻撃するか分からない闇の中や影にかくれて
「どこまで知られたか分からないが秘密を知られたら消すしかない。 あんたに
何を言っている。
ここで死んでたまるか!
むこうの攻撃がかすったときに切る攻撃をくりだされることがあったが間合いをつめれば反応できなくなったので安全に拳や蹴りをたたきこめた。
それでも
「せめて記憶だけでも・・・」
すると初めて会うはずなのにどこかでみた同世代の男性が相手の攻撃と
「余計に記憶をほじくるようなことはするな」
彼はそういって空間をつくり対戦相手をどこかへ送った。
そして彼は
「記憶はないはずだがここまで調べてくる人間がいるとは。 しかも
彼は
これは何かのチャンスだ。
この先続く
*
何が起きてるかは重要じゃない。
これから起こすんだ。
そういえば目に見えなかったが彼から何かを受け取っていた。
するとてのひらから闇が広がり
その闇のむこうで彼が待っていた。
「別に消しに来たわけじゃない。 せっかくだ。 オマエは俺たちの仲間になってもらう」
調べた人間が使っていたあの能力が手に入るってことか。
どう使うかはこれから説明がある。
その前に自分も心のさけびとやらを伝えることにした。
「今のこの状況とこれまでの俺の環境なら、この世にある全ての可能性は捨てるしかねえ」
「とはいえ自分が死ぬことは考えてはいない」
「ああ。 このまま使われるだけ誰かに使われて若さを失う理由なんてないからな」
力がほしいわけじゃない。
それでも生き残るためだ。
そして力を受け取る話を聞くことになったが歴史が変わり、力を持つ者の存在がなかったことになる。
だからさっき調べて戦った相手のくわしい名前が出なかったわけだ。
我ながらよくつきとめたとほめたいところ。
すると彼は別の説明もしてくれた。
「本来なら
まえのあいまいな記憶にいた誰かがヤカラの腹をつらぬいた姿。
あれは確実に彼だった。
なるほど。
今回の場合は
「ただしよくある話だが全ての人間を
それは別にいい。
「経緯はどうあれ俺はあんたの部下ってことになってる。 こきつかうのか?」
彼はとくに返事をすることもなかった。
おそらく自分の場合は過度に
空間はもとにもどり、
それから彼がわたしてくれた仮の
いつでも好きに恨んだ相手を消せる。
ニュースで
なぜなら
自分の復讐を力だけ受け取って対価も好きに使える。
そして全ての人間を始末しようと考えていたのに。
彼は
その場で暴力や何かを利用しても結局また今日が続くだけ。
彼は葛藤をいだきながら自分がいない歴史と現実を生きていくことにした。
「さあて。 どうやってリングに立とうか」
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