第11話

「W-what! ! Suddenly the window glass broke! !」

(な、なんだ!! いきなり窓ガラスが割れたぞ!!)

「W-what! Hey, I'm sleepy!」

(な、なんだ! 眠いぞ!)


 巡回中のテロリスト集団が、次々と異変に気が付いたが、突然に倒れだした。その後で、地面で動かなくないり健やかな寝息を立て始める。


ーーーー



「うーん。お疲れのようで……」


 俺は果てしない通路で、床で寝ているテロリスト集団を目の当たりにしていた。


 けれども、この驚異的なステータス強化には……ある弱点があった。


 疲れて3分しか使えないんだよ。


 3分経ったら、俺も奴らと同じ寝てしまうんだろうなあ……。

 

 会場は思いの外。広すぎだった。俺は通路や連絡通路などを走り回って、ようやく気が付いた。……って、どこへ行けばいいんだーーー!!

 

 立ち止まって、考えると一つの希望が見えてきた。


「あ!! ふははははは! そうか! 人が集まるところだー! これで、道に迷って、お兄ちゃん赤っ恥かかなくてすむぞ!」


 俺はとりあえず。

 人が集まる場所を探した。


 でも、なんだか。眠いんだなー。

 まだ、きっと3分経ってないぞ。

 う? なんだろう? あっちの方角から甘ったるい香りがしてきた。


 今はステータス強化状態だから……わかるんだ。

 ここから、通路を300メートル先進むと、何かある。この香りがしているお香? クスリ? か、何かの発生源が。


 それと、ステータス強化がなくなると、まずい! 今の俺には効かないんだが、すぐに寝てしまうぞ!


 早く目的地へ到着したら、アイドルグループの近くで、布団か寝袋で何事もなかったかのように眠らねば!!


 凄くカッコ悪いぞ!!

 だって、そうだろ!

 華麗な登場シーンで、花ちょうちんでもしてみろ!


 ステータス強化もあって、顔から火じゃなくて確実に炎が出るぞ!!

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