第6話 海洋浮上都市アトランティス

「ぴえええええ」

英瑠璃えるりちゃん。ちょっとは落ち着きなさいよ」

「だってー」


 しばらくして、テロリスト集団はT.W.A.F(ザ・ワールド・アイドル・フェスティバル)2030に参加している人々を、会場のステージ寄りに集めていった。


 特殊な実弾を込めた武器を持つテロリスト集団の男たちは、どこか普通とは違っていた。


 何故かしら?


 その訓練されたような動きだけではなく、歩いている最中でも背からオーラのようなものが微かに浮き出るのだ。


 STARZM・4(スターゼモフォー)のメンバーは、怯えている成川 英瑠璃と、どんな状況でも冷静沈着な大木 利弧利戸りこりこと、あともう一人はここにはいない。 


ーーーー


 会場11番倉庫内。


「ここら辺なら大丈夫だよ。きっと」

「ええ……ありがと」


 STARZM・4(スターゼモフォー)のメンバーの一人。森島 恵美は、ファンの集団に守られていた。


 ちょうど、テロリスト集団が会場へ乱入してきた際。ファンの一人が瞬間移動能力者だったので、今の倉庫内へと避難できたのだ。

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