初めてのギルド
エルフリードの街の中心にある冒険者ギルドに到着した俺たちは、まず内部の様子を詳しく調べることにした。
ギルドは街の中心に位置し、堂々とした石造りの建物で、その外観からも格式が感じられる。
入り口をくぐると、大きなロビーが広がっていて、多くの冒険者たちが集まっていた。
ロビーには、依頼掲示板がいくつか設置されており、それぞれに様々な依頼が掲示されていた。
依頼内容は、モンスター退治から護衛、探索など多岐にわたり、報酬も内容によって異なることがわかった。
掲示板の近くには、依頼を受けるための受付カウンターがあり、ここで正式に登録する必要があるようだ。
ロビーにはさまざまな冒険者たちがいた。中でも目を引いたのは、重装備の戦士たちで、金属製の鎧を着込み、長剣や巨大な斧を携えていた。一方で、軽装の弓使いや魔法使いも多く、彼らは革製の鎧やローブを身に着け、背中には弓や杖を背負っていた。装備の違いが、その冒険者の役割やスタイルを如実に物語っていた。
「ここがギルドのメインフロアだな。」
「依頼掲示板を見て、どんな仕事があるか見てみましょう」
リリーが掲示板を見ながら、いくつかの依頼に目を通す。
「これ、すごくたくさんの依頼がありますね。内容も様々で、どれから手をつけるか迷いそうです。」
「そうだな。まずは、簡単な依頼から始めて、ギルドの雰囲気に慣れるのが良さそうだ。」俺は頷きながら言った。
その後、俺たちは受付カウンターでギルドへの正式な登録を済ませた。登録時には、基本的な情報を記入し、いくつかの簡単なテストを受ける必要があった。
テストといっても、冒険者としての適性検査(視力や簡単な訓力調査)だけで、一番の懸念事項だった魔法の有無や戸籍は問題にもならないようだった。
でも確かに、冒険者は訳ありの人も多いと聞いているから、厳しくしても仕方がないのだろう。
登録が終わった後は、ギルドの内部をさらに探索することにした。今日依頼を受けてお良かったのだが、初日だったから。
建物の中には、武器や防具を取り扱うショップや情報提供を行うカウンターなどがあった。どこも整然としていて、清潔感がある。
簡易的なカフェもあり、ここで飲み食いもできるようだったので、俺たちは入ってエールというものを注文することにした。
その時、カフェの外で、俺たちの目に留まったのは、一人の美女が不審者に囲まれている場面だった。
彼女はセクシーなドレスを着ており、その美しい姿が人々の目を引いていた。しかし、近くにいる男たちが彼女を取り囲み、何か話しかけている様子が見受けられた。彼女の顔には困惑と不安の表情が浮かんでいる。
「リリー、モモ、ちょっと待っててくれ。」
俺は二人に軽く声をかけると、その美女のもとへ向かうことにした。
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