第5話 作戦開始!オーラに潜む陰に迫れ!!!


タタタタタタタッ


マキナ「流石に速えなぁ」


猛スピードで走るマキナの後ろを謎のオーラ

によって理性を失ったテクノの父が四足歩行

で風を切り裂きながら追い掛けている


「グルルラルルッ」


マキナ「まさにモンスターって感じだな」


その時マキナは周りを走り回れそうな建物が

無いかと探していた


プル「ぷぷっ」


メリナ「どうしたのプルちゃん?」


マキナ「あ、あ…聞こえるかプル?」


メリナ「これマキナの声?!」


マキナ「プルお前この辺りの地図は

コピーしてないか?」


プル「ププルゥ〜」


マキナ「マジか!してない!?じゃあ、どうしよう?」


メリナ「プルちゃん私に代われる?」


プル「ププリッ」


メリナ「ありがとう♪ねぇアンタ地図が

欲しいって何が探してるの?」


マキナ「あ、メリナか?今どこかのデカイ川の隣を走ってんだ、近くに周りを好きなだけ走り回れる建物が無いか分かんねぇか?」


メリナ「河岸?そんなこと言われても

川なんて沢山あるし…」


才木テクノ「もしかしてそれって、キヨキアマノ川じゃないかしら?」


メリナ「テクノちゃん…」


才木テクノ「さっきの男の子が走っていった

方向で大きな川って言ったらそこぐらいよ……確か周り走り回れるぐらいのビルって言ってたわよね!ちょっとそれ代わって!」


プル「ププゥ」


才木テクノ「聞こえる?今、あなたの目の前に赤い大きな赤い橋があるんじゃない?」


マキナ「ある!でけぇのがあるぜ!」


才木テクノ「よし、ならそこから左上の堤防

駆け上がった所の左下の方に青い看板の出た

店があるはず…」


マキナ「しゃあ!」


タッタッタッタッタ


マキナは全速力で堤防を上がった


マキナ「青いやつ、青いやつ…あ!あったぞ青い4角!」


才木テクノ「そこの看板沿いに細い道があるんだけど、そこを突き抜けた所に自由に周り走り回れる大きな建物があるわ!」


マキナ「それだけ分かれば充分だぜ!」


マキナはそれを聞くとすぐ青い看板沿いの

道を突き抜けた!


マキナ「っ…ふ、アレか!」


マキナは才木の父を更に挑発して追い掛け

させた


マキナ「なあ、これから少し追いかけっこ

でもどうだ?」


そうしてマキナは追われながらその建物の

周りを走りだした


メリナ「ちょっとプルもう1回繋いで!」


プル「ぷゆ?プルリュ!」


マキナ「あ、聞こえるか?」


メリナ「あ、かかってきた…ええ、聞こえてるわよ…」


マキナ「おっとわりぃ!プルに代わってくれ」


メリナ「なによ…」


プル「ププリュル?」


マキナ「ああプル、今からの1時間俺の周りに近付く不審な反応、例えば俺の走ってる付近から離れたがらないとかそういう反応見付けたら教えてくれ!あと、お前達に頼みたい事があるんだけど…」


メリナ「ん?私達?」


マキナは考えた作戦を話した


メリナ「ええぇ!!?それアタシ達も危ないんじゃないの?」


マキナ「別に怖ぇなら来なくていいぜ」


メリナ「これもアンタの好きな賭けってやつ?そんなの全部付き合ってたら命いくつあっても限ないわよ!」


才木テクノ「行きます!私父さんが変わってしまった理由知りたいです!」


プル「プゥユリゥーーー」


マキナ「決まりだな…じゃああと50分以内に俺のところまで集合な〜」


プル「ぷぷ…」


才木テクノ「えぇ!?50分以内って

良く考えれば距離的に無理ですよ!!」


メリナ「うそ!そうなの!?」


才木テクノ「はい最寄り駅なら新幹線で46分あれば着きますがそこから最低でも徒歩10分はかかります…」


メリナ「ええぇーーゴ…ゴホン…行けるわ!私達なら…お釣りが出るくらいよ!」


才木テクノ「それはどういう…?」


忘れられていたボンとネズもなんの事だか

さっぱりでポカーンとしていた


メリナは秘策のアレの元へみんなを連れて

行く事にした


才木テクノ「ちょっと、前見えないんですけど…」


メリナ「ちょっと、しー…テクノちゃん有名人しかも今誘拐されてる事になってるんだから顔出して歩かせる訳にはいかないでしょ!ほら、ちゃんと手はリードしてあげるから」


ボン「一体どこにあるんだその秘策は?」


ネズ「なんでやんしょうかね?」


才木テクノ「もう大丈夫なの?」


メリナ「まぁいいから…ほら到着!」


ジャジャーーン!


才木テクノ「見えないけど…」


メリナ「あはは…そうだったね忘れてた…」


ネズ「あの〜、勘違いか分かりやせんが…」


ボン「う?うん…」


ネズ「この秘策の車…違法駐車でタイヤロックされてますぜ…」


メリナ「え…」


才木テクノ「え…」


ボン&ネズ「え…」


メリナ達「え…」


メリナ「まぁ大丈夫よ、これ特殊な車でタイヤ使わないタイプだから……あはは…」


ボン「タイヤ使わない車ってそうなると

付いてる意味分かんないよ…分かんないよ」


ネズ「相当に分かんないんでやんしょうねぇ」


才木テクノ「タイヤ使わないって意味わかんないんだけど…」


そうグチグチ言いながら車に乗り込む


才木テクノ「ん!意外と乗り心地いいわね♪」


メリナ「もう顔隠してるの取っていいよ〜」


テクノは顔を隠していた布を外した……


才木テクノ「うわあ〜凄いメカメカしいわね」


ネズ「うひょー!これぞロマンでやんす!」


ボン「えぇ!お前こういうのがタイプなのか」


メリナ「ナビ!マップ表示して…」


ナビ「承知しました…マップを表示します」


ナビの画面にマップが表示された


才木テクノ「変わったナビね……地名や建物の名前が表示されてない…」


メリナ「アハハ…あっそのキヨキアマノ川ってこの地図だとどの辺?」


才木テクノ「そうね…今居るのがここだから、ここから北北西の方角よ!あったここ」


メリナ「ここね…なら近くの大きな建物……あ、アイツここ走ってるんだわ………………

じゃあ…」


プル「ぷぷ!プリュー!」


メリナ「ん?プルちゃんどうしたの?」


マキナ「プル?もしかして怪しい反応

見付けたのか?!」


プル「ププンユプーリュ、ププッ!」


マキナ「え?ああ…了解、助かった!」


メリナ「ええ!?それだけ?!凄い気に

なるんだけど」


ボン「え?何が?」


メリナ「何がって、プルちゃんと話してた

ことよ」


ボン「え?さっきマキナの走ってる建物の正面右後ろにある路地に、おかしな反応があるってそこの白いのが言ってただろ?」


メリナ「え!?アンタプルちゃんの言葉

分かるの?」


才木テクノ「すごい!」


ボン「ダハッ!テクノちゃんに褒められ

ちゃったよ俺!」


ネズ「ボンの旦那にそんなメルヘンな設定

必要だったんすかね?」


ボン「え?」


メリナ「てことは…バレないようにこの

角曲がったところ辺りがベストかしら…」


才木テクノ「もうあと20分も無いよ?」


メリナ「大丈夫だって……お釣りがくるぐらいって言ったでしょ!」


ポチッ


メリナはそう言うとナビのワープ地点を

タップした


シュンッ


ドシー


ナビ「ワープ完了しました…」


チャリンチャリン


ワープ直後前を自転車が通り過ぎていった


才木テクノ「な…に…こ…れ……」


ボン「わぁー!どんなトリックだよこれぇ」


ネズ「…………」


ネズはついに叶ったあまりの夢のような体験についに眠った!


メリナ「最初はそうなるよね…」


メリナ達は外に出た


才木テクノ「さっきワープって言ってたけど

本当にワープしちゃったってこと?!」


メリナ「そういゆ事だね…」


プル「ぷぶ!」


マキナ「みんなだいぶ予定より早くなるが

予定位置には着いたか?」


メリナ「うん、バッチリよ!」


才木テクノ「はい!」


マキナ「さっき妙なスキル使用の反応を

捉えたんだが…それ以降俺を追い掛けていた

アイツの姿が消えた……恐らく……」


バリーーーンッ


マキナ「キタ!」


テクノの父は周っていた建物の中を突っ切って正面からマキナに襲いかかった


瞬間!これが合図となる


マキナ「作戦開始!」


メリナ達「了解!!」


まるで狂獣と化したテクノの父、しかしその

黒きオーラには妙なスキル反応が感じられた

一体誰が何目的でテクノの父を狂気に染めた

のだろうか?そしてその犯人とは何者か……


次回に続く…



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