Ⅲ.冷酷な目

打ち寄せる朝焼けは

そっと針を進めて 将軍の息子の天幕で星座と手を握る

連なる稜線に蓑虫のようにぶら下がる 見えない塔に鍵をかけた

少ない手品のために。

掩体壕の互い違いに掘られた、円形都市の硝煙は

まるで砂嵐のようなジープの哨兵がぼくの脇腹に詰め寄ってグイッと引っ張って

盗み見た作戦図面のようには、ならない

小石を踏んだり、壁の模様を刺青した

つぎはぎだらけな挨拶を呼び込まれないキューブを背負って

縄にくるまった葉書きの束は土曜日と

ぼくの三角のえらを温める

あの黒髪を湖畔の城に捧げた

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