震える時

夜鷹掌

Ⅱ.


星の神は1人になって、半弦から起き上がる

少しだけ純粋にする葉緑体は、銀色した胸をこすり

内蔵のペンダントと空っぽな貝殻が蛇口を抑える

切り株の縁辺へりへ青い雲の

もはや接頭辞のない無数の手紙が、森にまばらな絨毯を敷く

しゅうする矢印で誰かの庭をくぐる

ぼくは落ち葉を踏み分けて、タイムカプセルに本を詰めて

受けてきた笑いと小さな目とを鍵にして扉に×とつける


赤色巨星は老人の労働を聞く

まさかりの突き刺さる切り株に、男は軌道をフォールアウトして

少しずつ畝を拡げた

筋肉の隆起する四肢を持ち上げる昔の駿馬

午後の感覚は塔を降りて、一千年ぶりに聞いただろうか

川底にザリガニは鳴く

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