友達が欲しいとお願いしたはずなんだけど…
1話 あれ?体に違和感が…
✂ーー7時に設定したアラームが部屋中に鳴り響く。
「んー…」
重い体を起こしてベッドから体を起こす。そのまま立ち上がってみたんだけど…
「あれ…?」
視線が低い気がする、というか部屋が大きい?
いつもと違う感覚に転びそうになってしまう。
寝ぼけているのかなと
「朝ご飯出来たよおに…」
急に扉が開くからびっくりして体を震わせてしまう。
ノックもせずに、いきなり入るのは如何なものかと思うけど…そんなことよりなんで瑠奈は言葉を止めたのだろうか?というより固まってるけど…固まっている瑠奈に、話しかけようとする僕より先に瑠奈が動いた。
「…え、、誰?」
え?15年一緒に過ごしてきたのに、酷くない?少し涙目になりながらも、僕は瑠奈に問いただす。
「流石にそれは酷くない…?」
あれ?僕ってこんな声だったっけ?声がいつもより高い気がする。元々男としては高い方だったけど、流石にもうちょっと低かったよね?
「酷くないって言われても…貴女はお兄ちゃんの部屋で何してるの?お兄ちゃんはどこ?」
「???…?お兄ちゃんは僕なんだけど…」
「「???」」
ここに第三者が居たのなら2人の頭の上に
◆
「えっと、じゃあ貴女がお兄ちゃんって言うなら、私とお兄ちゃんしか知らない事とか言ってよ!」
2人が落ち着いてから瑠奈が再び僕に聞いてくる。
「うーん…僕と瑠奈しか知らないこと…つい最近まで瑠奈が、ゲリラ豪雨をゴリラ豪雨と間違えて呼んでた事…?」
瑠奈の顔が赤くなっていくのが分かった。と同時に瑠奈が口を開く。
「そ、その事を知ってるのはお兄ちゃんぐらいだけど…信じられないけど、じゃあ貴女がお兄ちゃんってのは本当なのね…」
なんで2人の秘密がこんな
「ん?そういえばなんで瑠奈は、僕をそんなに疑うように聞いてきたの?僕が佐藤
「え?もしかしてお兄ちゃんまだ気づいてないの…?」
気づくって何に?そんな疑問に悩んでいると、瑠奈が鏡の前で手招きの仕草をしてくる。鏡がどうかしたのかな?鏡を瑠奈の背中の後ろから覗いてみる。
「なんじゃこりゃー!?」
その鏡には男の僕では無い、『少女』の姿があった。
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