第6話

夏目漱石『夢十夜』の「第三夜」。


おぶっていた子供が、どんどんどんどん重くなっていき、自分は昔、お前に殺されたんだ、と言う。


我が子が小さい頃、子供向けの楽しい絵本でも読んで聞かせればよいのに、『夢十夜』を読み聞かせして、この、「第三夜」を読んで聞かせたら、怖がって泣いてしまった。


こんな話を読み聞かせする親がいるか!…ここにいた…。話の内容知ってて聞かせたのだから、ひどい親だ。子供は怖がるに決まってるじゃないか。


中学生の音楽の時間に、シューベルトの『魔王』を聴かされるのとどっちが怖いかといえば…どっちも怖いね。


※シューベルトの『魔王』は、父親と子供が魔王から逃げるが、結局子供の命をとられてしまう、という内容。


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