第6話
トラック!
激突!
転生!
さあさあ、本日遂に命日を迎えたのはご存知牛田ひかる!バラバラになってのご登場だ!
腕が飛ぶ足が飛ぶ首が飛ぶ臓物が飛ぶ、今時のトラックは容赦が無い!
熱い血潮がビャーーーッと飛んで、虹の架け橋あの世に届く、橋のたもとに待っていたのが想い人ならぬ転生担当の送り人、いわゆる女神だねえ。
一線に並んで飛んできたバラバラの魂のかけらを、女神がエイヤッと投網で引っ掛けた、普通は人間が死ぬのは病院か自宅の寝床なんだが、近頃はこういうのがスタンダードになってるから、慣れた手付きだ。
白魚のような手指の下に、グロテスクな獲物の入った網がダラリとさがった、しかも、首は目をパチクリさせるは手や足は動いてる、普通なら卒倒する所だが、チチンプイプイのエイヤッ!と魔法をかけるとバラバラの体はみるみる組み立て上がって元通り。
神変不可思議な魔法のおかけで五体満足に回復した牛田ひかる。
これは驚いたかたじけない、何かこの御恩に報いたいと言うが、いやいやこれは日常業務ですからと女神は答えた。
それでは気持ちが済まないから何か業務のお手伝いをば
そうですか、それならば…
結局恩返しに魔王退治の勇者を拝命する事となる!
転生する!
ここは異世界ブルーライトバハマ。
勇者として転生した我らが主人公は、魔王退治そっちのけでテキ屋稼業に手を出して、「レロックス」の腕時計や「カスチエ」の三連リングなんかを砂浜で観光客を相手に一人売りさばくのであった…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます