第4話

今、百万年の再来の時は牛田ひかる!


なんと言ってもご存知英雄児、俺達の私達の麿達の公達のご本尊小僧がご帰還の至れり尽くせり。


爆発バーゲン、秋口の第廉売だよさあ寄った寄った寄り切り一杯!


何故ならこの時、船は沈みかけていたのだからお立ち会い、積み荷は塩と来たもんだよ、元から塩辛い海に溶ければ良いがここは一級河川、塩が混ざったらヤゴもメダカもかっぱのきゅうりも漬物だよおっかさん、どう救うのか!


匙で救え!


分かった!


男の中の男、男の中の男の風上にも置けない男の中の男!牛田ひかる、その時どうした!?


何と!


飲んだねえ、ボトルコーヒーを!


喉を鳴らして飲む内にも、船は沈み塩はドロドロと川に溶けた、これはいかんと船長が飛び込み、川底を蹴って船を持ち上げ、3十6万トンの巨船を

富士の山頂まで持ち上げた、凄い凄い。


本朝で水道の蛇口から僅かに塩素を含んだ水が流れるようになったのはこれが事始めと言われております。


ではまた来春。

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