第3話 構成の骨組み

 タイトルからして、難しそう……と思われるかもしれませんが、

 決して難しいことではありません


 小説を構成するにあたって、

 ・起承転結

 ・序破急 など

 オーソドックスな構成で組んでる方が大半かと思います


 最近は、

 ・起起承転結

 ・起承転転結 など

 工夫を凝らしたものも多く、ライトノベルではよく見かけますよね


 蓮条は全く技量がないので、冒険はほぼほぼしません

 オーソドックスな起承転結ですら、構成するのがやっとです

 稀にコンテスト向けに起承転結の前に『プロローグ』的なものをつけたりしますが、基本、スタンダードな構成方法で読み易さを重視しています

(複雑なことを考える脳がないだけなのですけどね)


 そこで『恋愛小説』における、起承転結とストーリーの構成の仕方についてです


 これを書いたら、手の内を明かすことになるので、

 本当は誰にも言いたくないんですけど(笑)

 でもでも、カクヨムへ来て

 結構若い子たちが頑張っているのを見たら、

 応援したくなるじゃないですか!

 娘と同世代の子たちなので、すっかり母親気分で見守ってますけど(笑)

 そんな可愛い乙女たち(殿方も)が、賞をとって

 書籍化されたり、テレビやコミックで人気が出て、有名になってくれたら嬉しいものですよ

 その時は、是非サイン下さいませね~~


 話が逸れましたが、『恋愛小説』を組み立てるにあたって

 どういう流れにすればいいのか、ここが重要ポイントになります


 蓮条が今連載しております『オーバーキル』を見本として説明しますね

(このために、あちらから引っ張って来ましたので)


 全部で15章仕立てで約12万文字

 ちょっと多いなぁと思うかもしれませんが、長編の基本は10万文字以上

 これ、鉄則です

 しかも、12万文字以下、これはどのレーベルも推奨している文字数

 そこに、個人的にあちらで開催しているマンガシナリオコンテストが推奨15章というのを当てているので、15章ですが、通常10章くらいが好ましい量感ですかね


 となると、1章あたり1万文字

 それを繋ぎ合わせたらいい、というものではありません


 起承転結のスタンダードの構成比率は、1:4:4:1

 最初の1章で、大まかな舞台設定や登場人物、あらすじのような世界観を1万文字で説明しなければなりません

 その中に、『恋愛』に対しての期待度を盛り込むことをお忘れなく


 難しいですか?

 難しいですよね(-_-;)

 最初から尻込みしたくなるお気持ち、分かります!

 私も最初は何が何だか~~でしたから。


 では、その先にちょっと進みましょうか。

 それを理解出来たら、この冒頭の1章は何となく把握できると思いますので。


 先ほど言いましたように、10章くらいで1作をハピエンで纏める場合、

 1章目は、マイナスの展開から入ります!ここ重要ですからね

 どういうことかというと、

 恋愛小説は、マイナスとプラスを交互で展開するのが良作とされています

 ・イケメンだけど、性格が最悪の男子に弱みを握られ、仮の彼女になることになった

 ・両親に頼み込まれ、お見合いに行ったはいいが、お見合い相手が性格最悪の上司だった、など

 最初の入りは、とんでもないハプニングで始まるのが基本です


 そして、2章目は、最悪だと思った相手の意外な一面を知って、ちょっとドキッと。

 少し気持ちが浮上する展開に繋げて行きます

 3章目は、マイナス章なので2章目にいい人認定した彼との間に問題が起きたりして、気持ちが↓ダウンする回です。この時に、1章目のダウン感より更に下げなければなりません


 10章を通して考えると、

 -1、+2、-3、+4、-5、+6、-7、+8、-9、+10

 →ラストに向けて進むほど、乱高下するように振り幅が大きくなります


 ハッピー感が多い回の次は、どん底まで落とさねばならない、ということです

 さらにその次は、さらに盛り上げてきゅんをふんだんに盛り込む

 そしてその先はとんでもないほどの闇を用意せねばならない、という感じですね


 だいぶ前になりますが、『花より団子』という作品をご存知ですか?

 あの作品がこれに当たります

 恋愛の王道、シンデレラストーリーでもあり、基本を忠実に描いています

 だから、ドラマ化、映画化されたのですよね

 知らず知らずのうちに、この王道の流れを掴まされている、というやつです


 まずは紙に➀、②、③、④、⑤と左側に書き出しておいて

 その右側に、マイナスとプラスをイメージして、軸となるストーリーを箇条書きに幾つか書き出してみましょう

 ➀最悪の出会い、美形男子の仮彼女になる

 そこには、モチーフとも言える、ワードを5~10個くらいずつ書き出しましょうか

 高校入学式、隣りの席の子、優しそうな担任、中学時代からの友人

 1つ年上のイケメンな先輩、ダウナー系、人見知り、彼女契約など

 書きたいなぁと思うことを単語として書き出し、それを更に分解して、どこの場面で使うかを考えると、自然と場の流れは膨らんで来ます


 あとはセリフと描写でしょうかね

 これは個性が出るところなので、拘って書いてヨシです


 一先ず、最低限こういった感じに流れを掴むだけでも、キャラの動きや舞台設定、

 場面の切り替え方などが見えて来るかと思います


 おっと、2000文字超えましたね(-_-;)

 では、基本中の基本、構成の骨組みの作り方はこんな感じで

 あとは応用でしょうかね


 ストーリーの展開に振り幅が多いほど、読者の期待感が増しますので、

 是非、トライしてみて下さい


 蓮条、いい人すぎませんか?

 こんなこと、誰も教えてくれませんよ~~~


※ここだけの話ですからね~~

 これを基に、エッセイを新たに立てたりして、

 コピペしたら盗作で通報しますからね~~|д゚)


202409.26. copyright(C)蓮条

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