第2話 どんな恋愛を描きたいのか?


『恋愛』と言っても、

 どこからどこまでがそれに該当するのか、

 100人いれば、100通りの価値観があるのは当然で

 誰でも悩みながら『運命の相手かも?』と

 心をドキドキワクワクさせたり

 きゅんと疼かせてくれる人を見つけ、育むのが恋愛です


『のんび~り散策ライフ』でも

 恋と愛に関してちょこっと触れましたが、


 年代、性別、環境など

 ストーリーを書くうえで、ターゲット層をどこに絞るか

 これが一番最初に考えることで、一番大事なことです


 作者様の実年齢に近いターゲット層であれば、

 恐らく視野が同じ目線に近いので共感は得やすいでしょう


 登場させる主人公のセリフ、舞台設定、性格や環境、

 作品の中で使用するものや行動範囲など

 今時の流行を盛り込んで閲覧数を伸ばしたいお気持ちも分かります


 ですが、流行ものは最初だけで一瞬で埋もれ、廃れていきます

『テンプレ』という言葉が飛び交ってますが、『恋愛』にも王道と言われるテンプレがあります


 地味な女の子が、イケメンな男子に本来の輝きを見出され、一途に想われるような溺愛ものから、幼い頃からずっと傍で見ていた男の子が、ある日突然、何かのきっかけで恋を意識するような幼馴染系のもの

 他にも、御曹司もの、ハイスぺ男子(ハイスペック男子)、スパダリ(スーパーダーリン)、学園ものが好まれる中、いつの時代も根底にはシンデレラ的要素が潜んでいるものが、女性ウケします


 その中で、キャラの独自性や世界観、どんな恋愛をストーリーを通して伝えたいか

 ここがブレると、作者が何を伝えたいのか、ぼやけてしまいます

 

 両想いになるストーリー(ハッピーエンド)を書きたい

 これだけでは薄っぺらいです

 バッドエンドか、ハッピーエンドかは当然最初に決めておくべきポイントですが、実際にストーリーで構成する部分は、どんな恋と愛を紡ぎ出すか、これです


 ケーキに例えるなら、『いちごの乗ったケーキがいい』

 これだけでは、消費者には感動も特別感も与えられません


 作者のこだわる、ここぞのポイントを最初にしっかりと練らねばなりません

 

 甘さ控えめなのか、クリームはたっぷりと乗せたものなのか

 いちごだけでなく、メロンや巨峰も乗せた贅沢の極みがいいのか

 中にはどんな工夫がされているのか、口どけはまろやかなのか

 口にした人を唸らせるほどの新感覚な味が仕込まれているのか

 甘味だけでなく、苦みやアク、カロリーなども踏まえた上で最高の1品を作り上げる、これが恋愛小説と同じ構造です


 カッコいい男子=見た目が綺麗なケーキ

 ドキドキと興奮する=食べたい欲求に駆られる

 カッコいいメンズに囲まれる=色とりどりのケーキが並んでいて悩む

 

 他にも色々な見方ができると思いますが、きちんと具体化することが大事で、ここが大雑把な状態だと粗末な仕上がりになります

 砂糖は何グラムなのか、ホイップの泡立てはどれくらいの硬さか、隠し味に何を使うのか、焼き上がりまでの時間はどれくらいに調整するのか

 恋愛にも同じことが言えます


 なぜドキドキするのか、いつドキドキするのか、そのドキドキを胸きゅんに発展させるには何が必要なのか、これが必要不可欠の要素です


 他にも大事なことは多々ありますが、それは別のテーマにしたいと思います


 

 ここまでお読み下さり、ありがとうございました



 

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