#4

 こうして僕は、クラウドちゃん改め、八雲さんと夫婦になった。


 彼女曰く、自分の名前は親が好きだった小説家の名前に因んだものらしく、子供の頃はへんちくりんな名前で相当馬鹿にされたらしい。こんなに可愛くて好条件な子をたかだか名前ごときで馬鹿にするなんて、全員まとめて煎餅みたいにプレスしてシュレッダーにでも掛けたやりたい気分だ。


 結婚式は2人だけでひっそりと執り行った。僕としては家族ぐらい呼んでも良かったかなぁなんて思ったりもするけど、八雲さんが「2人だけがいい」って微笑んだから仕方ない。彼女は大らかで、僕が無職のニートでも八雲さんの家で愛の巣にするって決めてくれたし、どんな嘘をついても怒らないし、ダメダメな僕を手取り足取りお世話してくれちゃう。きっともうアレだ、『彼女がいないと何もできない病』とかにでも掛かってんるだよ、僕。


「ねぇ、今日もシよ?」


 八雲さんはいろんな面で積極的だ。こんな誘惑、意思がゴミカスレベルの僕なんかが耐えられる訳ないよ。だって彼女の肌ったらスベスベでふにゃふにゃだし、おっぱいやお尻だってちゃんと大きくて最っ高に柔らかいし……あと、それ以上に色々と馴染みがいい!一度挿れたら抜け出せないぐらいの吸い付きと締め付けが、いつまでも僕を「いかないで」ってするから、もう本当に意識がぶっ飛ぶぐらい気持ち良い。八雲さんの前ではただの獣に成り下がる自信しかない僕は、今日も彼女と繋がる運命の糸に身を委ねるのだ。


「勿論!」


 張り切って答えた僕が彼女にギュッと抱きつくと、今日も可愛い手袋をつけた八雲さんの手が背中に回る。あぁ……幸せ。彼女に見向きもしなかった見る目のない連中は、せいぜい指でも咥えて僕らのえちえちを見届けるがいい。


「私……貴方との子供が欲しいなぁ」

「うんうん、僕も欲しい!きっと八雲さんの子供だから、きっと最高にラブリーでプリチーだよ!!」

「ふふっ……だと良いなぁ」


 顔を真っ赤にして喜ぶ八雲さん、めちゃクソ可愛い。ドチャクソに抱き潰したい。もう玉の中がすっからかんになるくらいまで注いで、僕との子供を設けたいなぁ……。僕は一人っ子で子供の時に寂しい思いをしたから、せめて2人、いや3人は欲しい……男の子も良いけど、やっぱり女の子の方が彼女のちっさい頃を見れる感じがして滾る。


 膨らんだ妄想にニマニマする僕は、彼女の要望通りこの日も種付けに勤しんだ。

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