第15話 王宮の晩餐会⁉ 明かされた王子たちの素顔!
表彰式を終えたリリカとステラは、盛大な晩餐会に招かれることになった。広間には豪華なシャンデリアが輝き、長いテーブルには色とりどりの料理が並べられている。王宮の格式に相応しい華やかな宴に、リリカとステラは緊張しながらも胸を躍らせていた。
「ステラさん、すごいご馳走だね…!こんなに豪華なの、初めて見たよ。」
リリカは目を輝かせながら、豪華な料理の数々を見つめた。ステラも同じように感嘆の声を上げていた。
「本当にね、リリカ。私たちがこうして招かれるなんて、なんだか夢みたい。」
晩餐会の賑わいの中、リリカとステラはふと見覚えのある二人と再会した。リリカはアレクシスとリスの少年に気づき、嬉しそうに手を振った。
「わあ、庭の案内係さんとリスの少年だ!また会えたね!」
リリカが声をかけると、エリオスは少し恥ずかしそうに微笑み、近づいてきた。アレクシスもリリカとステラに向かって落ち着いた笑顔を浮かべていた。
「リリカさん、ステラさん。晩餐会へようこそ。楽しんでいただけていますか?」
リリカはアレクシスの姿に気づき、にこやかに頷いた。
「アレクシスさん、すごく楽しんでます!こんなに素敵な場所で皆さんと一緒に過ごせるなんて、本当に光栄です。」
アレクシスは微笑んで頷きながらも、リリカの言葉に少しだけ苦笑を浮かべた。
「実は、リリカさんに言っておかなければならないことがあるんです。私たちは庭の案内係ではなく…実は王家の者です。」
リリカとステラはその言葉に目を見開き、驚きの表情を浮かべた。
「えっ…!アレクシスさんとエリオス君が…王家の者?」
リリカはその事実に戸惑いながら、アレクシスとエリオスを見つめた。すると王が二人に向かって穏やかに語りかけた。
「リリカ、ステラ。改めて紹介しよう。こちらが私の息子たちだ。我が光の国アウラリア。アレクシスは第一王子、そしてエリオスは第二王子だ。」
リリカはさらに驚き、思わずアレクシスとエリオスを交互に見つめた。ステラも同じように驚愕の表情を浮かべていた。
「庭の案内役だと思ってたアレクシスさんが…第一王子で、リスの少年のエリオス君が第二王子なんて…!」
アレクシスはリリカの反応に柔らかく笑い、肩をすくめて答えた。
「驚かせてしまいましたね。普段は王子としての顔をあまり出さないようにしているんです。でも今日は、正式に王家の一員としてお二人を歓迎します。」
エリオスもまた、リリカに微笑みながら手を振った。
「リリカさん、シスと遊んでくれてありがとう。また庭で一緒に遊ぼうね。」
リリカは二人の王子としての姿と、それぞれの人柄の温かさに触れて、改めてお辞儀をした。
「もちろんです、アレクシス王子、エリオス王子。これからもよろしくお願いします!一緒に過ごせて本当に嬉しいです。」
ステラも同様にお辞儀をし、二人の王子たちに感謝の意を述べた。
「これからもどうぞよろしくお願いします。お二人のことをもっと知りたいです。」
晩餐会が進む中、リリカとステラはアレクシス王子とエリオス王子との会話を楽しみ、彼らの人柄をより深く知ることができた。アレクシスは王子としての責任を果たしながらも、自由な時間には庭園の散策や読書を楽しむことが好きだと語った。一方、エリオス王子は動物たちと過ごす時間が何よりも大切で、特にリスのルシとは特別な絆を感じているという。
「僕は、動物たちといるときが一番落ち着くんだ。ルシもそうだけど、他の動物たちとも友達なんだよ。」
エリオス王子の言葉にリリカは微笑みながら頷き、彼の純粋な気持ちに共感した。
「それって素敵だね、エリオス王子。私も動物が好きだから、気持ちが分かるよ。」
ステラもまた、アレクシス王子の話に興味を持ち、彼の知識の豊富さに感心していた。
「アレクシス王子は本当に物知りですね。庭園の話も、とても興味深かったです。」
アレクシス王子は少し照れた様子で笑い、ステラに感謝の言葉を述べた。
「ありがとう、ステラさん。庭園は私にとっても特別な場所だから、そう言ってもらえると嬉しいです。」
晩餐会は終始和やかな雰囲気で進み、リリカとステラは新たな友人となった王子たちとの時間を心から楽しんだ。これからも続く冒険と新たな任務に向けて、二人はアレクシス王子とエリオス王子の存在を大きな励みとして感じていた――。
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