こんな大河ドラマを見たい！『藤堂高虎・七転八輝』全50話

第27話 ㉘ライバル

　この章は、戦国時代の武士、渡辺高（右京亮）の子、渡辺任（周防守）の養子として生まれた渡辺氏の家系の一人、渡辺了（三浦翔平）の活躍を描く。

**天正元年（1573年）**、渡辺氏の家督を継ぐ予定だった養父が小谷城の戦いで戦死した後、若き渡辺は阿閉貞征のもとに仕官し、養母の祖父である貞征の家に寄食しました。彼は**天正5年（1578年）**、16歳で初陣を果たし、以後様々な戦場で名を馳せます。槍の名手として知られ、摂津吹田城攻めで一番首を挙げたことにより、織田信長から直接称賛を受けました。また、伊賀の長田での戦いでも活躍し、貞征からは鶴に丸の母衣を許されるなど、その武勇は高く評価されました。

しかし、**本能寺の変**の後、阿閉家が明智光秀に与して山崎の戦いで敗れたため、渡辺は浪人となります。その後、**天正10年（1582年）**頃より羽柴秀吉に仕官し、月俸一百口を賜ります。備中巣雲山城（冠山城）の戦いで戦功を挙げた彼は、**天正11年（1583年）**に秀吉の養子である秀勝付きとして2,000石の扶持を得ることになります。

同年の正月、滝川一益が伊勢長島城に籠城すると、その攻囲軍に加わり、伊勢・矢田山での土民との戦闘でも戦功を挙げました。**4月の賤ヶ岳の戦い**では、堀切の坂で山路正国・浅井吉政らと戦い、彼らを谷底に追い落として敗死させるという偉業を成し遂げます。

このように、彼の生涯は数々の戦功に彩られ、戦国時代の激動の中でその名を轟かせたのでした。

　この章を基にした作品のキャストを考える際、渡辺了や彼を取り巻く歴史的な人物に対して、演技力と存在感が求められる俳優が適しているでしょう。以下は、キャラクターごとのキャスト案です。

1. **渡辺了（主人公）**

**三浦翔平

三浦翔平は、若さと力強さを兼ね備えた俳優であり、戦国時代の武将としての武勇や苦悩を表現するのにふさわしいでしょう。また、槍の名手として活躍し、時代を生き抜く強さも説得力をもって演じられるでしょう。

2. **阿閉貞征（渡辺了の仕官先の主君）**

西田敏行

西田敏行は、歴史ドラマで多くの経験があり、阿閉家の主君としての威厳や知恵を演じることができる俳優です。老練な武将として、渡辺了を指導し、その成長を見守る役にふさわしいでしょう。

（代表作　釣りバカ日誌・アウトレイジビヨンド）

3. **織田信長**

小栗旬

小栗旬は、信長のようなカリスマ的で強烈な存在感を持つキャラクターを得意としています。信長から渡辺了が称賛を受けるシーンなど、彼の冷酷さと栄光を表現するのに適しているでしょう。

（代表作　クローズZERO・信長協奏曲）

4. **羽柴秀吉**

伊藤淳史

伊藤淳史は、秀吉のような賢さと人間味を持ち合わせたキャラクターを巧みに演じることができる俳優です。渡辺了が浪人から再び仕官する際、彼との関わりが重要になる場面で、その魅力を発揮できるでしょう。

（代表作　チーム・バチスタシリーズ・海猿）

5. **滝川一益**

　出川哲朗

出川哲朗は、滝川一益のような力強く経験豊富な武将としての存在感を表現できる俳優です。伊勢長島城の戦いにおいて渡辺了とともに戦うシーンで、その重厚感が際立つでしょう。

6. **山路正国（賤ヶ岳の戦いの敵将）**

平田満

平田満は、歴史ドラマにおいて印象的な役を演じてきた俳優であり、山路正国としての勇敢さや、渡辺了との対決での緊張感を演じられるでしょう。

7. **浅井吉政（賤ヶ岳の戦いの敵将）**

**キャスト候補:** 綾野剛

綾野剛は、浅井吉政のような武士としての誇りや、谷底に追い詰められる運命に対する複雑な感情を表現することができる俳優です。

このキャスト案では、歴史的なリアリティとドラマチックな演出を兼ね備えた俳優陣を選びました。戦国時代の激動の中で繰り広げられる渡辺了の生涯を、彼らがどのように演じるかが大いに期待されます。