第七話 選手交代?

 僕の拳は、綺麗におじさんの体の中心を貫いた。

「ク、ソ、、」

 このおじさんが『クソ』以外の言葉を口に出してたところを見たことないな。と言っても、2回だけだけど。

 そんなことを考えていたら、おじさんの体の中心から塵となって消えていった。とにかく初仕事は成功で終わった。

 花子さんのように強くなくて良かった。出来ればこれからも花子さんのようなやつはいないでほしいな。さすがに次死んでも生き返れないはずだからな。

「さってと《mirra》は倒したし、本屋に行くか」

 けれど今回は楽でよかった。

 パァンッ!

 なんの音だ?銃?銃声だったのか?

 ゲボッゴホッ

 大量の血が腹から上がってきた。

 気がつくと、僕の服が血で真っ赤に染っていた。

 なぜ僕が撃たれたんだ?

 すると、

 僕の目の前に1人の青年が現れた。黒髪のスーツを着た青年だった。

「どうし、て?」

「お前のその力は《mirra》と同じものだ。だからお前は《mirra》と同じように殺さないといけない。けれどこの世界に《mirra》の事を知ってる人は極一部だからお前の周りの人はその力を手に入れた前と後で対応は変わっていないはずだ」

「この力は、Soulさんから、ぐホッ、、貰った、力、だ、ハァハァハァ」

「Soul?それは《mirra》のボスの名前だ。ヤツの目的は次の体の器を決めるために《mirra》の中でも強い個体を探しているんだよ」

「体の、器、、?」

「Soulは、魂だけをほかの体に移すことにより、永遠に生きることが出来る魂は永遠に生きることが出来ても体はそれについて行くことが出来ないからな」

 クソォ、この力は僕を、自分の次の器の候補とするためか。見事にやられたな。それに、ここ2日フラグを立てすぎてしまった。

 死にそうなのに何考えてんだ僕。

《mirra》は人類に害を与えるヤツらだ。だから僕も、《mirra》なら、ここで死ぬのが正しい。けれど死にたくない。見にくく足掻いてでも生にしがみつきたい。けれど、それは叶わないようだ。少しづつ体温が下がって行くのが分かる。

 渚には、幸せになって欲しいな。友達思いで良い奴だ。きっと大丈夫。幸せになるはずだ。そのためにもこいつには、言っておかないといけないな。

「《mirra》と、Soulの事は、任せ、た、、」

「当然だ」


 午前10時43分45秒 西野 秋人 ー死亡ー


 俺の名は、霧島きりしま カイト。国の裏組織、《Earth《アース》》の、任命により世界の敵である《mirra》の暗殺を行っている。表の職業は、高校生だ。と言っても、今から入学式だけれど。

 やっぱり歴史のあるこの学校は広いな。地価の高い都心でここまで広いなんてどれだけお金があるんだよ。


「首席、霧島 カイト 挨拶をお願いします」

「はい」

 俺は、殺しの腕と頭脳には自信があるのだ。


 その後も何事も無く、入学式が無事終了した。

 教室に行くと、みんな友達を作るべく知らない人同士で話していた。

「なーあんた、挨拶してた人だよな?てことはすごい賢いってことだろ?すごいな!」

「大したことないよ」

「いやいやいや〜!首席とかもすごいじゃん」

「そんなに褒めても何も出ないよ?」

「そういうつもりで言った訳では無い!!」

「そうか」

 と言って僕達は笑いあった。

 席は黒板に貼られていたので記されていた席に移動した。1番後ろの窓側という俺が思うに1番いい席だ。俺は自分で言うのは少し恥ずかしいけれど地頭がいいから授業が寝ていてもわかるので、授業中はほとんど寝ている。

 横の席は誰だろ?可愛い子がいいな〜、リア充になりたいな〜、クソッ!リア充爆発しろ〜!!

 ま!俺は神頼みなんかせずにこういうことは自分の力でどうにかしたいと思う派なんだけれど。

 ガラ、ガララ、、

 その音に無意識に横を見ていた。

 お〜、女子じゃん。最高!さか

 って、!

「渚!?」

「え?カイトくん??」

「そう!」

「久しぶり!小学校卒業して以来だね!」

「そうだな!元気そうでよかったよ」

「ずっと元気だよ!カイトくんも、元気そうでよかった」

 俺と渚は保育園にいた頃からの友達だ。家も近くよく家の近くの公園で遊んだっけ。

 中学校が別々で、もう会うことは無いと思ってたから、今日久しぶりに再会してとても嬉しく思う。

「は〜い!みんな、席についてくださ〜い」

 せっかくの感動の再会がァ!

「私はこのクラスの担任になった谷山たにやま しずくと言います。皆さんのことも知りたいので、自己紹介をしましょう!」

 先生若いな。新任の先生かな?外見は優しそうだ。

 誰か先陣切って自己紹介してくれる人〜、挙手〜!

 しーん、

 想像通り。

「はいっ!」

「どうぞ」

「俺の名前は、斉藤さいとう 優太ゆうただ!好きなことは友達と話すこと!よろしく!」

 さっきの話しかけてきた人だ。あいつはクラスの人気者になるに違いないな。

 俺も仲良くしておこう。あういう引っ張ってくれるようなリーダーシップのあるやつは嫌いじゃない。

「先生!次に自己紹介する人指名してもいいですか?」

「ん〜、いいよ」

「ありがとうございます」

 ?何か嫌な予感が、、、

「じゃあ!カイト!」

 呼び捨て!?嫌な気分じゃないな。嫌な予感が的中した。



ーーーーーーーーーーーーー

少しだけ、お休みします。

(書きたい作品があるので)

↑こんなこと言ってるけれど誰も見ないと思いますけどね(*'^'*)ドヤ 、、、泣

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最強の僕が主人公だと思っていたのに くまたに @kou415

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